66.6億円の大赤字から4年で最高益へ 「ぴあ」は何を変えたのか?(3/4 ページ)
コロナ禍の2022年度に「66億円」もの赤字を計上した、ぴあだったが、そこから逆転し、4年で最高益を記録する。同社のV字回復の要因を解説する。
そして2025年度は6期ぶりに復配見通し
2023年度(2024年3月期)は、主催イベントやメディアコンテンツ商品の多角化、ぴあアリーナMMの稼働などにより、売上高は395億8700万円(取扱高ベースでは2400億円規模)、営業利益は12億900万円、当期純利益は11億1800万円を記録しました(参照:ぴあ「決算補足説明資料」)。
2023年度〜25年度の中期経営計画では、基幹事業であるチケット流通の拡大と並行し、「デジタルメディア・データマーケティング事業」「ホスピタリティ事業(VIP向け高付加価値チケットの販売)」「グローバル・イベント事業(万博等国際的イベントのチケッティング業務受託やエンタメコンテンツの輸出入事業)」などの新事業の成長を命題に掲げています。
2024年度(2025年3月期)は、大規模会場・大型興行の増加や動員数やチケット単価の増加、「デジタルメディア・データマーケティング事業」「ホスピタリティ事業」「グローバル・イベント事業」などの新規事業への投資効果が現れ始めました。
売上高は453億6200万円(取扱高ベースでは2700億円規模)となり、過去最高を記録。営業利益は26億3600万円、当期純利益は15億9100万円でした(参照:ぴあ「決算補足説明資料」)。
そして2025年9月期の中間決算では、大阪・関西万博のチケッティング業務や出版物のヒット、東京2025世界陸上関連業務、ぴあアリーナMMでの主催案件などのチケット販売が好調に推移。売上高は262億5200万円(取扱高ベースでは1600億円規模)、営業利益も29億9400万円、中間純利益は19億6100万円に達しました。
さらに、2026年3月期においては、通期の営業利益予想を34億円から42億円へ引き上げています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
みずほFG、業績好調だがROEは9%台 なぜ三菱UFJ・三井住友に届かないのか?
3メガバンクの業績が好調だ。一方、みずほFGのROEは9%台で、三菱UFJFG・三井住友FGに届かない状況が続いている。みずほFGの業績も好調だが、ROEが伸び悩むのにはどのような理由があるのか?
なか卯の「床に置かれた食器」問題 企業の沈黙が呼ぶ“将来の波紋”
10月下旬、なか卯での「床に置かれた食器」の写真がSNSで拡散された。その後のなか卯の対応が適切だったようには感じない。では、どのような対応が求められるのか?
倒産寸前なのに年収100万円アップ 売上38億円のV字回復を実現した、山梨のプリント企業の「決断と狙い」
Tシャツなどのオリジナルプリントグッズの製作を展開するフォーカスは2020年のコロナ禍、倒産の危機に陥った。しかし現在はV字回復を果たし、売り上げは約38億円に上る。この5年間、どのような戦いがあったのか?
SNSでオモチャ化する「謝罪会見」 プルデンシャルは何を読み違えたのか
近年、謝罪会見がSNSでオモチャにされている様子をよく目にする。1月23日に実施された、プルデンシャルの謝罪会見も例外ではない。同社は何を読み間違え、SNSでオモチャとして扱われてしまったのか。
「落とし物DX」で売上15億円 競合だったJR東日本も導入した「find」はどんなサービスなのか
落とし物は誰にとっても身近なトラブルだが、その回収はアナログで非効率なままだった。そんな市場を15億円規模に成長させた「find」とはどんなサービスなのかというと……。


