インタビュー
喫茶店で見かける「ルーレット式おみくじ器」 売上2倍でも“そのまま”を選ぶ理由(4/4 ページ)
レトロブームを背景に、販売台数をコロナ前の2倍に伸ばした「ルーレット式おみくじ器」。40年以上、仕様も100円料金も変えない理由はどこにあるのか。ハードの制約やコスト、あえて変えない判断に迫る。
これからも回り続ける
2025年は、「昭和100年」を切り口にしたテレビ番組で相次いで取り上げられ、オリジナルデザインやコラボの相談も増えた。特注版を制作し、ピンク(2025年)、金・銀(2026年)といったカラーバリエーションも展開したことで、若い層からの問い合わせも目立つようになった。
ただし、課題もある。部品の仕入れ価格や人件費、燃料費の高騰が重なり、本体価格の値上げやリース事業の見直しも避けられなくなりつつある。製造体制も少人数のままで、余裕はない。設置店では、スマホを操作する客がほとんどという現実もある。
それでも、大野氏がリース先を訪れると、「これ懐かしいね」という会話や、実際に使っている客の姿を見かけることがあるという。「今のこの形がご支持いただいていると思うので、フォルムはこのまま変えずに続けていきたい」(大野氏)
変えられない制約を抱えながら、変えないという選択を重ねてきた。1983年の発売以来、ルーレット式おみくじ器はそうして回り続けている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「47都道府県ピンバッジ」が人気 なぜ「群馬県」が断トツに売れたのか
地図を扱うゼンリンが都道府県のカタチをしたピンバッジを販売したところ、想定以上に売れている。47種類を販売して、どの都道府県が最も売れたのか。トップは……。
なぜ「でっかいCDラジカセ」が売れているのか たまに止まる理由
ドウシシャの「でっかいCDラジカセ」を販売したところ、じわじわ売れている。1970〜80年代に流行ったラジカセをなぜ開発したのか。担当者を取材したところ、昔の思い出がたくさん詰まっていて……。
なぜ、1000円超の分度器が人気なのか 測定メーカーがこだわった「4つのポイント」
小学生向けの1000円超の分度器が話題に。精密測定メーカー・新潟精機が開発した「両面タイプ」「色分け」「0度合わせ」「快段目盛」の4つの工夫で、子どもも使いやすく保護者からも注目されている。
「年収700万円」の人が住んでいるところ データを分析して分かってきた
「年収700万円」ファミリーは、どんなところに住んでいるのでしょうか。データを分析してみました。

