なぜパチンコ店の飲食は成り立つのか “3分で出す”とコスト70%のしくみ:インタビュー劇場(不定期公演)(2/5 ページ)
ダイナムのパチンコ店に併設された「めん六や」をご存じだろうか。全国に304店舗を展開しているわけだが、どのようなビジネスモデルで運営しているのか。担当者に話を聞いた。
「3分」にこだわった
土肥: 「ダイナム」のパチンコ店は、どのくらいあるのか。ちょっと調べたところ、390店(2025年12月)あって、その数は業界トップですよね。店に併設する形で、飲食店「めん六や」を展開しているわけですが、その数は304店舗。ダイナムの多くの店舗で、飲食店を運営していますよね。
お店の特徴は、なんといっても「速さ」。めん類は3分ほど、定食は5分ほどで提供している。客の大半は、パチンコを楽しんでいる人たちなので、その人たちにできるだけ速く提供して、すぐにホールに戻ってもらう。そうした狙いがあるわけですが、1993年のオープン当初(当時は「めん太郎」)から、そのような形で運営していたのでしょうか?
森田: 当時から「3分」という数字にこだわっていました。ただ、いまと比べると、時間をかけている作業がありました。例えば、開店前の仕込みであったり、調理の工程であったり。手作りで調理していたので、「ちょっと時間がかかるよね」「店によって味に違いがでるよね」という課題がありました。
このままではいけないということで、さまざまなことに取り組んできました。例えば、厨房では、どこに何を置けば、効率よく料理を提供できるのか。そうしたことを考えて、そば、うどん、ラーメンのタレはここに、調味料はここに、ゆで窯はここに。といった具合に、配置を改善していきました。
ただ、場所を決めても、スタッフが素早く調理できなければ意味がありません。厨房には、紙またはタブレットのマニュアルを置いて、確認できるようにしました。スタッフはそれを見ながら、3分で出せるようにしているんですよね。
社員が厨房にいれば問題ないのでは? と思われたかもしれませんが、基本的にパートさんだけで回しています。ただ、教育係がいなければ、スタッフはどのように料理をつくればいいのか、よく分からないですよね。
そこで、全店にカメラを設置して、遠隔で教育できるようにしました。料理の仕上がりはどうなのか、手順に誤りはないのか、温度はマニュアル通りなのか。調理時間も計測していて、新人でも3分で提供できるようにしました。
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