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青山「みんなのスーツ」なぜ売れる? 4万7000着突破の裏にある“引き算”の発想(2/5 ページ)

青山商事の「みんなのスーツ」が4万7000着を突破。スーツ離れが進む中、なぜ売れるのか。低価格とS・M・L表記、部品を削る“引き算”設計でハードルを下げ、新たな需要を掘り起こした。

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5カ月で作り上げた「引き算のスーツ」

 高単価路線の動きも活発になる中、みんなのスーツは同社の平均販売単価を大幅に下回る価格(1万2980円)で、むしろ「数」を取りにいく商品だ。

 「コロナ禍以降、スーツの着用機会の減少、物価高による負担、スーツを着ないこと自体がトレンドになったことが重なり、スーツが『ハードルの高いもの』に感じられる風潮が強まった」と、商品第一部 副部長の高橋拓也氏は説明する。

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スーツのハードルを下げる狙いで開発

 加えて、同社に寄せられる顧客の声にも、変化が見られるようになった。かつては、スーツに対して「重厚感があり威厳のある作り」を求める意見が多かったが、近年は「楽でストレスにならない着心地」を求める声が大半を占める。

 オーダースーツを求める層がいる一方で、多くの消費者は手軽さや着やすさを求めている。こうした声に応えるべく、スーツのハードルを下げ、気軽に購入できる体験を提供することが、本シリーズの出発点となった。

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みんなのスーツの開発期間は約5カ月

 従来であれば、生地の調達を含めた開発期間は約1年かかるが、「みんなのスーツ」は約5カ月で開発した。春の新生活シーズンに間に合わせるため、開発チームはこの商品にリソースを集中した。

 開発スピードだけでなく、仕様面でも従来のスーツの常識を覆している。通常、スーツは60品目以上の部品で構成され、立体的な形を保つために内側に多くの付属品を使っている。同商品ではこれらを最低限まで削減し、軽さと柔らかさを追求する「引き算」の発想で開発を進めた。

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