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Clubhouseの二の舞か? 通話アプリ「POPOPO」の今後を不安視する声が絶えない理由(5/5 ページ)

3月18日に発表された、通話アプリ「POPOPO」だが、SNSの反応を見ていると少々盛り上がりに欠けるような印象を受ける。過去に話題になったサービスと比較しながら、POPOPOの今後を考えてみたい。

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「通話」という手段は現代に合っているのか?

 そして最後に、そもそもの話として、「通話」というコミュニケーション手段自体がタイパ全盛期の現代社会にあまり合っていないのではないかと感じるのだ。

 電話はかける側が主導権を握っており、受ける側は自分の都合のいいタイミングで対応できない。もちろんLINEなどのメッセージで、事前に「今から話せる?」と時間をすり合わせることはできるが、それならば、わざわざ別のアプリに切り替える必要性は薄れる。

 つまり、あえてPOPOPOを使う明確な理由がないと、なかなか浸透するのは難しいのではないかと感じるのだ。もちろん長い時間をかければ、それなりに定着は期待できるかもしれない。しかし、現状でかなりの資金投下をしている可能性が高いがゆえに、体力勝負になってくると予想される。


1人に1億円を丸ごとプレゼントするキャンペーンも実施している(画像:POPOPOプレスリリースより)

 ただ、粘り強く続けていれば、勝機が見えてくる可能性はある。例えば、ポッドキャストは20年ちょっと前に誕生したが、環境整備に技術が必要だったこともあり、長年配信者は限られていた。しかし機材が安価に手に入るようになり、参入障壁が下がった結果、いまでは音声コンテンツの一角を占めるほどになった。

 予想していない出来事が、サービス普及の原動力になることもある。Zoomはコロナ禍で人々に定着したことで、いまなおオンライン会議の定番ツールになっている。そうした波が来るまで待つか、それとも波を起こすか。そこにPOPOPOの未来がかかっているのだろう。

著者紹介:城戸譲

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1988年、東京都杉並区生まれ。日本大学法学部新聞学科を卒業後、ニュース配信会社ジェイ・キャストへ入社。地域情報サイト「Jタウンネット」編集長、総合ニュースサイト「J-CASTニュース」副編集長、収益担当の部長職などを歴任し、2022年秋に独立。現在は「ネットメディア研究家」「炎上ウォッチャー」として、フリーランスでコラムなどを執筆。政治経済からエンタメ、炎上ネタまで、幅広くネットウォッチしている。


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