サントリー「特茶」発の“水”が計画比1.3倍 意外な層にも広がったワケ(2/5 ページ)
サントリーが2025年10月に発売した「特水」が、意外な層にも広がっている。2025年10〜12月の販売数量は、計画に対して1.3倍と好調に推移。なぜ反響を得ているのか、取材したところ……。
拡大する「水」市場 若者がけん引
サントリーが特水を発売するに至った最大の理由は、「ミネラルウオーター市場」の拡大だった。全国清涼飲料連合会の「清涼飲料水統計2025」によると、ミネラルウオーター類の生産量は2020年から5年連続で前年を上回り、2024年は前年比104.1%の502万9500キロリットルと過去最高だった。
「この理由として、『シーンや嗜好(しこう)を選ばない』『誰でも飲める』といった点が挙げられると思います。加えて、調査から見えてきたのは、『健康のために水を飲む』という人が増えていること。何も入っていないはずの水に『明確に健康を期待する』というニーズがあると考えたことから、特水の開発に着手しました」
言われてみれば、美容・健康領域では「毎日2リットルの水を飲む」「起床時に白湯を飲む」などのトレンドがあり、「水を飲む=健康や美容に効果的」といったイメージが高まっている。
野口氏いわく、同市場をけん引しているのは10〜20代の若年層だという。昔は「水はお金を出して買うものではない」といった価値観があったが、若年層にとっては水を買うのは当たり前であり、特に健康や美容への期待があれば、出費を惜しまない傾向があるそうだ。
そうした背景もあり、近年は機能性を付与したミネラルウオーターが増えている。例えば、ドットミー(東京都千代田区)は、2025年5月に「食物繊維がとれる水」(希望小売価格163円)、同年7月に「たんぱく質がとれる水」(同196円)を発売。さらに、2026年4月27日には「ビタミンCがとれる水 さっぱりレモン」(同163円)を発売予定だ。
また、食品ブランド「2foods(トゥーフーズ)」を扱うTWO(東京都渋谷区)も、機能性表示食品「2Water Ceramide(トゥーウォーターセラミド)」を2026年2月に発売した。特水同様に無味無臭を実現。発売から間もないが、「新しい肌ケアの選択肢」として、20〜30代の女性を中心に好評だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
富士そば「外国人観光客お断り」は悪なのか 立ち食いそば騒動が問いかけた現実
庶民の味方である立ち食いそばに、外国人観光客が押し寄せる現象が起きている。外国人観光客お断りを示す店舗もあるが、「そば」が本当の意味でも世界に愛される日本食になるためにできることとは。
シウマイ弁当の名脇役「ひょうちゃん」、崎陽軒の知られざるキャラクター活用術
崎陽軒の看板キャラクター「ひょうちゃん」の活躍の場が増えている。自社でのキャンペーンやグッズ展開だけでなく、多数のコラボ依頼が舞い込む人気ぶり。今年生誕70周年を迎えたひょうちゃんは、どんな成果を生んでいるのか。
「ちくわ弁当」もOK? ほっかほっか亭が仕掛ける“自分だけの弁当”、どんな効果があった?
「ほっかほっか亭」が新たに開始した「カスタマイズ弁当」が好評である。ごはんや好きなおかずを選んで、自分好みの弁当を作れるサービスだ。5月から近畿地方で開始し、9月からは東日本エリアにも拡大。どんなことが分かってきたのか。


