2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

サントリー「特茶」発の“水”が計画比1.3倍 意外な層にも広がったワケ(2/5 ページ)

サントリーが2025年10月に発売した「特水」が、意外な層にも広がっている。2025年10〜12月の販売数量は、計画に対して1.3倍と好調に推移。なぜ反響を得ているのか、取材したところ……。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

拡大する「水」市場 若者がけん引

 サントリーが特水を発売するに至った最大の理由は、「ミネラルウオーター市場」の拡大だった。全国清涼飲料連合会の「清涼飲料水統計2025」によると、ミネラルウオーター類の生産量は2020年から5年連続で前年を上回り、2024年は前年比104.1%の502万9500キロリットルと過去最高だった。


「ミネラルウオーター市場」は、2020年から5年連続で前年を上回る(出典:清涼飲料水統計2025)

 「この理由として、『シーンや嗜好(しこう)を選ばない』『誰でも飲める』といった点が挙げられると思います。加えて、調査から見えてきたのは、『健康のために水を飲む』という人が増えていること。何も入っていないはずの水に『明確に健康を期待する』というニーズがあると考えたことから、特水の開発に着手しました」

 言われてみれば、美容・健康領域では「毎日2リットルの水を飲む」「起床時に白湯を飲む」などのトレンドがあり、「水を飲む=健康や美容に効果的」といったイメージが高まっている。

 野口氏いわく、同市場をけん引しているのは10〜20代の若年層だという。昔は「水はお金を出して買うものではない」といった価値観があったが、若年層にとっては水を買うのは当たり前であり、特に健康や美容への期待があれば、出費を惜しまない傾向があるそうだ。


取材に対応したサントリー食品インターナショナルの野口裕貴氏(筆者撮影)

 そうした背景もあり、近年は機能性を付与したミネラルウオーターが増えている。例えば、ドットミー(東京都千代田区)は、2025年5月に「食物繊維がとれる水」(希望小売価格163円)、同年7月に「たんぱく質がとれる水」(同196円)を発売。さらに、2026年4月27日には「ビタミンCがとれる水 さっぱりレモン」(同163円)を発売予定だ。


トゥーフーズからは無味無臭を実現した「トゥーウォーターセラミド」を発売(TWO提供)

 また、食品ブランド「2foods(トゥーフーズ)」を扱うTWO(東京都渋谷区)も、機能性表示食品「2Water Ceramide(トゥーウォーターセラミド)」を2026年2月に発売した。特水同様に無味無臭を実現。発売から間もないが、「新しい肌ケアの選択肢」として、20〜30代の女性を中心に好評だという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る