コラム
なぜあなたの部下は問題を「解決」しようとしないのか 過労マネジャーを生む“歪んだ分業”の正体(2/3 ページ)
近年「問題を挙げるだけの部下と、課題解決を部下に任せられない上司」という状況がより深刻化していると感じます。なぜ、こういった事象が起こるのでしょうか。解説します。
マネジャーへの集積が、組織を止める
難易度が高く、責任の重い業務だけがマネジャーに集積していく構造が固定化することで、現場には次の4つの悪影響が生まれます。
- スピードの低下:全ての論点がマネジャーを経由する構造になることで、処理待ちが発生し、現場の意思決定は徐々に遅くなります。
- 難易度の上昇:本来は現場で分散的に解かれるべき問題が一点に集約されることで、情報と判断が集中し、マネジャーが本来担うべき役割を超えて、個別案件の処理に追われる状態が生まれます。
- 不均衡な負担と不満:マネジャーは対応過多に陥り、メンバーは関与機会を失うことで、「自分の担当ではあるけれど、マネジャーに任せるしかない」「自分にはできないから関わりようがない」という不満が強まります。
- 学習機会の消失:本来であれば、問題解決に関与する中で蓄積されるはずの判断力や構造理解がメンバー内に蓄積されていきません。こちらが最も深刻な課題です。
その結果、「任せられないから任せない」「任せないから育たない」「育たないから、さらに任せられない」という悪循環が成立します。
リクルートマネジメントソリューションズの調査でも、管理職の負荷増加は主要な課題として挙げられており、78%のマネジャーが業務の複雑化を実感しています。
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