AI時代の「職業観」に変化の兆し? 条件次第で学生の8割が「ブルーカラー」も視野(1/2 ページ)
AIの台頭で、学生の職業観に変化がみられる。まだまだ「ホワイトカラー」を支持する学生が多いが、どういった条件があればブルーカラーも候補に入るのか?
AIの普及が、学生の職業観にも影響を及ぼしている。仕事をAIに代替されるリスクから、学生の81.6%が条件次第で「ブルーカラー(現場職)」を就職先の選択肢に入れると回答していることが、人材サービスを提供するX Mile(東京都新宿区)の調査から分かった。
「オフィス系(事務・企画・営業・管理など)」と「現場系(製造・建設・物流・インフラなど)」、どちらの仕事が魅力に感じるかを聞いたところ、「オフィス系」が73.8%、「現場系の」が26.2%となった。
オフィス系の仕事に魅力を感じると回答した学生に対し、労働条件などの環境が変わった際に現場系の仕事を選んでもよいと思うか尋ねた。
その結果「絶対に変えたくない」は24.9%(92人)にとどまり、「条件次第で現場系の仕事を選んでもよい」(「休日・勤務時間がよくなるなら」「年収が大きく上がるなら」「キャリアの選択肢が広がるなら」「世間体が気にならない環境なら」の合計)は75.1%に上った。
「現場系の職種に魅力を感じている」と回答した131人と、「条件次第で検討する」の277人を合計すると、全体の81.6%が現場職を視野に入れていることが分かった。
就職活動においてAI・自動化の影響をどの程度考慮しているか尋ねたところ、最も多かったのは「なんとなく不安に思っている程度」(33.0%)だった。「多少気にしているが、あまり重視していない」(27.0%)、「明確に意識して業界・職種を選んでいる」(11.6%)と合わせると、70%以上がAIの影響を意識していることがうかがえる。
職種に対するイメージを尋ねたところ、オフィス系の仕事では「AIに代替されやすい」(31.4%)、現場系の仕事では「体力的にきつい」(47.6%)がそれぞれ最多だった。また、現場系の仕事は「AIに代替されやすい」は7.0%だったが、オフィス系の仕事(31.4%)は現場職の約4.5倍も「代替リスクがある」と見なされていることが分かった。
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