なぜ“だし”はここまで広がったのか 「飲むだし」に「だしクッキー」「だしペチーノ」まで(1/5 ページ)
「だし」の活用が広がっている。だしや調味料のブランド「茅乃舎」では、だしをそのまま飲む「だしスープ」や、だしを使った「クッキー」が好調だ。なぜ“だし”の人気は高まっているのか。取材で探った。
近年、じわじわと「だし」の注目度が高まっている。だしには、旨味によって素材本来の味を引き立てる役割があり、手軽に料理に使える顆粒(かりゅう)やパックタイプなどが昔から売られている。しかし、近年は「飲むだし汁」やだしを使った「スイーツ」など、幅広いバリエーションが登場している。
例えば、星野リゾートが展開する都市観光ホテル「OMO7大阪」では、大阪のだし文化を楽しむ「アフタヌーンだし」を2023年から2025年まで3年連続で提供。だしを使ったドリンク「だしジンソーダ」や「だしレモネード」のほか、だしソムリエが目の前でハンドドリップした「飲むだし」も用意した。
老舗の久原本家グループ(福岡県久山町)が展開する、だしや調味料のブランド「茅乃舎(かやのや)」も、だし汁をそのまま味わう「だしスープ」を2018年から販売。2025年の夏には、テークアウト限定で「冷たいだしスープ」も店頭販売した。2026年3月には、自社の野菜だしを使った「茅乃舎 里山クッキー」も登場した。
また、錦佐竹生花店(京都市)が2025年8月に開業したカフェ「A DROP OF ZEN ヒトテキノ膳」では、だしを使った「だしペチーノ」を目玉メニューの一つとして展開。見た目は甘そうだが、味わいは“和食そのもの”だという。
なぜ、だしの活用が広がっているのか。久原本家 マーケティング統括本部 ブランドマーケティング部 次長 野口香織氏と錦佐竹生花店 代表 佐竹拓氏、プロジェクトマネージャー 中川涼太郎氏、ブランドプロデューサー 上田伊音氏に取材した。
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