なぜ“だし”はここまで広がったのか 「飲むだし」に「だしクッキー」「だしペチーノ」まで(3/5 ページ)
「だし」の活用が広がっている。だしや調味料のブランド「茅乃舎」では、だしをそのまま飲む「だしスープ」や、だしを使った「クッキー」が好調だ。なぜ“だし”の人気は高まっているのか。取材で探った。
しょっぱい「だしクッキー」も好調
茅乃舎では、だしの活用の幅をさらに広げ、多くの人に手に取ってもらうべく、スイーツ展開にも挑戦。2026年3月に、野菜だしを使った「茅乃舎 里山クッキー」(4種×各4枚入り、2268円)を10店舗限定で販売している。
味は「野菜だし」「生七味」「抹茶」「黒胡麻」の4種類で、そのうち野菜だしと生七味は“しょっぱい”味わいにした。
「料理をしない方や若年層へのアプローチ、ギフト需要などを目的にスイーツを開発しました。甘くない『野菜だし』や『生七味』は、お酒とのペアリングも意識しています」(野口氏)
以前にも、だしを使った「かりんとう」などスイーツ開発に挑戦したことはあるが、その多くは継続販売に至らなかった。現在も販売しているのは、あられ・おかきの専門店「赤坂柿山」とコラボした「おかき」のみ。しかし、里山クッキーは発売当初から好評を得ているそうだ。
「お子さんを意識して、甘みのある『抹茶』と『黒胡麻』も入れたのですが、当社の顧客層には『野菜だし』と『生七味』が人気ですね。開発には約2年を費やしていて、実は全てのだしで試しました。議論を重ねた結果、味わいや色のバランス、飲み物との相性などを考慮して、野菜だしを選びました」(野口氏)
好調を踏まえ、同製品は母の日に合わせて全店舗で販売予定だという。
だしを使ったユニークな商品は、他の企業でも見られる。京都市で花屋を営む錦佐竹生花店では、2025年8月に開業したカフェ「A DROP OF ZEN ヒトテキノ膳」で、だしを使ったドリンク「だしペチーノ」を売り出した。
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