インタビュー
コンビニで“1000円超のパスタ”は売れるのか? ローソンの4カ月の実証実験で見えてきたこと(3/4 ページ)
ローソンが1000円超のパスタを販売する実証実験を実施している。コンビニパスタの価格は高くても700円程度だが、高価格のパスタは売れるのか?
なぜ、チャーハン・野菜炒め・パスタのラインアップ?
提供するメニューはどのように決めたのか。鈴木氏は「強火調理というロボの特性を生かすため、まずはチャーハンや野菜炒めといった中華メニューからスタートしました。店内で炊いているご飯や、まちかど厨房で使用している卵や調味料をそのまま使える点も大きかったです」と説明する。
注文端末が外部決済の仕組みであるため、ローソン側では詳細な顧客情報を把握できていないが、中華メニューは男性客の利用が中心だという。運用を続ける中で、チャーハンや野菜炒めだけでは飽きられてしまう可能性があり、メニューの幅を広げる必要性があると判断した。
そこで着目したのが、パスタだ。導入していた自動調理ロボは本来炒めメニュー専用で、パスタ用ではなかった。しかし、炒め調理を前提としたロボットでも、加熱しながらソースと和える工程が再現できることが分かり、TechMagicとパスタ用のプログラムを開発。新たにパスタをラインアップに加えた。
パスタは女性客の獲得も狙っている。現在、売れ行きの良い日には1日10食の注文が入る。売上構成はチャーハンとほぼ半々だという。
時間帯によって注文される商品にも違いがある。チャーハンのピークは昼だが、パスタは夜の需要が相対的に高い。「夜に家でゆっくり食べたい」という購買シーンが想定されており、チャーハンとは利用目的が明確に異なる。同一店舗・同一ロボットで、ランチ需要と夕食需要を同時に取り込むメニュー設計になっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
なか卯の「床に置かれた食器」問題 企業の沈黙が呼ぶ“将来の波紋”
10月下旬、なか卯での「床に置かれた食器」の写真がSNSで拡散された。その後のなか卯の対応が適切だったようには感じない。では、どのような対応が求められるのか?
東京チカラめしの会社、今は「水産」で稼ぐ 売上の半分を占めるまでに成長、なぜ?
大量出店と大量閉店で有名となった「東京チカラめし」、コロナ禍で水産業に参入し、現在は売り上げの半分を占めるまで規模を拡大させました。どのような変遷があったのでしょうか?
66.6億円の大赤字から4年で最高益へ 「ぴあ」は何を変えたのか?
コロナ禍の2022年度に「66億円」もの赤字を計上した、ぴあだったが、そこから逆転し、4年で最高益を記録する。同社のV字回復の要因を解説する。
倒産寸前なのに年収100万円アップ 売上38億円のV字回復を実現した、山梨のプリント企業の「決断と狙い」
Tシャツなどのオリジナルプリントグッズの製作を展開するフォーカスは2020年のコロナ禍、倒産の危機に陥った。しかし現在はV字回復を果たし、売り上げは約38億円に上る。この5年間、どのような戦いがあったのか?
SNSでオモチャ化する「謝罪会見」 プルデンシャルは何を読み違えたのか
近年、謝罪会見がSNSでオモチャにされている様子をよく目にする。1月23日に実施された、プルデンシャルの謝罪会見も例外ではない。同社は何を読み間違え、SNSでオモチャとして扱われてしまったのか。

