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星野リゾートは“おひとりさま部屋”が稼働率90% 「ひとり旅」がここまで売れるワケ(3/5 ページ)

各社の「ひとり旅」プランが活況だ。星野リゾートでは、温泉旅館ブランド「界」の「おひとりさま専用客室」が稼働率90%に。阪急交通社では、海外のひとり旅ツアーの参加者数が前年比127%に増えた。なぜ人気が続いているのか取材したところ……。

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“ひとり旅のプロ”との共同開発プランも好調

 1名での利用者が増える中、界 奥飛騨では、おひとりプロデューサーとして活動するまろ氏と共同開発した「はじめてのひとり温泉宿」プラン(4万2000円〜、施設により変動あり)を2025年9月から開始(利用は12月〜)。「ひとりで温泉宿に行ってみたいけれど抵抗がある」という、ひとり旅に不安感を持つ未経験者をターゲットに、1名でも快適に滞在できるよう工夫を凝らした。


おひとりプロデューサー・まろ氏が監修した「ひとり温泉宿のしおり」(星野リゾート提供、以下同)

 まず、全国の界を訪問したまろ氏の体験をもとに、「ひとり温泉宿のしおり」を制作。ひとりで温泉宿を楽しむための最適なスケジュールや各地のおすすめ情報を盛り込み、同プランの利用者に配布している。

 さらに、ご当地の日本酒やワインなどを少量ずつ提供する「おひとりたしなみペアリング」や、地域の魅力を知る界のスタッフが選んだ「はじめてのひとり温泉宿ギフト」なども用意。2名1室利用時より割高となるが、すでに全国で約430件の予約があり、想定以上の反響だという。


ご当地のお酒を少量ずつ提供する「おひとりたしなみペアリング」

 「ひとり旅の需要は増えているものの、当ブランドの旅行者全体に占める割合では、それほど多くありません。そこで、ひとり旅の確実なニーズを満たし、界としての“おもてなし”を体現したいという狙いから、まろさんとの共同開発に至りました。まろさんのファンの方も含め、30〜40代の女性が多く利用されています」(星野リゾート 須永氏)

 こちらも「ひとり旅プラン」と同様に、“自分へのご褒美”としての利用が多いという。仕事で大きなプロジェクトが片付いたタイミングや大学卒業の記念、子育て中のリフレッシュなど。「初めてひとりで温泉宿を利用した」という人もいて、狙った層に届いている手応えがあるそうだ。


70歳以上限定の温泉サブスクも「ひとり旅用」プランが好調だ

 さらに、70歳以上限定の温泉サブスク「温泉めぐり 界の定期券」も、ひとり旅用のAプランが好調だ(Bは2名用、Cは3名用)。1年間の期限内に全国の界を12泊利用可能で、月曜〜木曜日に宿泊できる。Aプランは30万円で、1泊当たりに換算すると2食付で2万5000円。追加料金(3万5000円/泊)を支払うと、70歳未満でも1名の同行が可能だ。

 「2022年に誕生した同プランは、毎年完売の人気商品です。当初は100組限定でしたが、今年は800組まで増やしました。ひとり旅用のAプランが最も人気で、全体の約45%を占めています。2025年にAプランで予約された方は、70〜74歳が67%で男女比は5対5でした」(星野リゾート 須永氏)

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