「1年間に社長賞2回受賞」 セガグループで「音楽ゲームイベント」をプロデュース、20代エースの“変えない勇気”:教えて!あの企業の20代エース社員(1/3 ページ)
セガの音楽ゲームの公式全国大会を率い、コロナ禍でも開催を実現。さらに社長賞をダブル受賞するなど、成果を出し続けてきた植村有紀子さん。入社2年目で大会の命運を託された若手は、どのような判断を下し、結果につなげてきたのか。その軌跡をたどると、成果を生み続けるための「思考と行動」が見えてきた。
20代という若さで「1年間に2回の社長賞を受賞」――。そんな異例の快挙を成し遂げたのは、2019年に新卒でセガに入社した、植村有紀子さんだ(現在はセガ フェイブの戦略本部 AMプロモーション部に所属)。
植村さんは、ゲームセンター向け音楽ゲームのプロモーションを担い、トッププレイヤー決める公式全国大会「KING of Performai」のプロジェクトリーダーを務めている。直近の大会では、YouTube配信の再生回数が50万回、同時接続者数約1.5万人と、過去最高の結果を記録した。
かつては、コロナ禍で全国のゲームセンターが休業に追い込まれ、大会存続すら危ぶまれたこともあった。彼女はこの危機をどう切り抜けたのか。なぜ、若手のうちから大型企画を任され、成果を出し続けられたのか。20代エースが体現する仕事の流儀に迫る。
「3DCGライブ」の衝撃が忘れられずセガに入社
植村さんとセガとの出会いは小学生時代にさかのぼる。当時からゲームが好きで、セガの音楽ゲームでよく遊んでいた。特に、初音ミクのゲームが好きだった。
中学生のとき、セガが開催したライブイベント「ミクの日大感謝祭」に参加した。3DCGで描かれたキャラクターが、実際にステージで歌い踊る演出を目にし、植村さんは大きな衝撃を受けた。
「キャラクターがまるでその場で歌って踊っているようで『こんな演出ができる会社があるのか』と感動しました。それから、セガという会社そのものが気になる存在になりました」
植村さんにはゲームと同じくらい打ち込んでいたものがある。年間100公演ほどを観劇するほど、演劇にも熱中していた。観劇するだけでなく、高校では演劇部に所属し、役者としても活動した。大学でも演劇サークルに所属し、舞台に立ち続けた。
エンターテインメントが持つ力に魅了された植村さんは、就職先でもエンタメ業界を志望。セガの面接では「ミクの日大感謝祭」で受けた衝撃を率直に伝えた。さらに、学生時代に打ち込んだ舞台経験を、イベントのプロモーションに生かしたいとも語った。
入社1カ月で大型イベントの現場へ
現在、植村さんが所属するセガ フェイブは、2024年にセガのアミューズメント事業部門と玩具・アミューズメント機器メーカーのセガトイズが合併して誕生した企業だ。
社名は変わったが、2019年に新卒で入社してから現在まで、植村さんは一貫してゲームセンターに設置されているアーケードゲーム(業務用ゲーム機)のプロモーションを担っている。
その中でも、主に担当しているのは、自身が学生時代に熱中していた音楽ゲームだ。
入社後、約1カ月の新入社員研修を経て最初に運営として参加したのは、Zepp Tokyoで開催される大型ライブイベント「セガ音ゲーフェス」だった。セガのオリジナル音楽ゲームを、2日間にわたって披露するイベントだ。
「現場に行き、できる仕事を必死にこなしていました」と植村さんは振り返る。現場の最前線で吸収する日々が、その後のキャリアの土台になった。
そして同年、大型プロジェクトがスタートした。セガの音楽ゲーム3タイトル「maimai でらっくす」「CHUNITHM」「オンゲキ」において、それぞれの全国1位を決める公式全国大会「KING of Performai」(KOP)の開催が決まった。
KOPは、後に植村さんがプロジェクトリーダーを務め、社長賞を受賞するきっかけとなったイベントだ。
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