「社長賞」2回受賞 ソフトバンク28歳リーダーの「前提を疑い、論点を明確にする」仕事術:教えて! あの企業の20代エース社員(1/4 ページ)
入社4年目でプロジェクトリーダーに抜擢。以降3年連続で数百億円規模の案件を担当し、社長賞を2回受賞──。ソフトバンクの金子りせさん(28)の経歴だ。入社3年目の挫折、4年目でのリーダー抜擢、そして社長賞受賞──その軌跡をたどると、28歳の若手リーダーが大切にしている「仕事の流儀」が見えてきた。
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入社4年目でプロジェクトリーダーに抜擢。以降3年連続で数百億円規模の案件を担当し、社長賞を2回受賞──。ソフトバンクの金子りせさん(28)の経歴だ。現在は端末の購入プログラムや下取りサービスを扱う「新トクするサポート」シリーズの企画・運用改善を手掛けている。
同社において、20代でこれほどの大型案件でリーダーを任される社員は珍しいという。なぜ、20代という若さで社長賞2回受賞という偉業を成し遂げられたのか。
「できないことがあるのが、とにかく悔しい。先が見えない状態が、一番苦しかった」──金子さんは過去の挫折経験から、「前提を整理し、論点を明確にする」習慣を身に付けた。そして、その前提を疑って考えることで、これまでにはなかった新しいアイデアを複数カタチにしてきたのだ。
入社3年目の挫折、4年目でのリーダー抜擢、そして社長賞受賞──その軌跡をたどると、28歳の若手リーダーが大切にしている「仕事の流儀」が見えてきた。
「生活者の行動に影響を与える仕組みを作りたい」 ソフトバンクに入社
金子さんは2020年にソフトバンクに入社した。大学時代は広告学のゼミに所属し、企画立案や動画制作に取り組んでいた。
「いろいろと取り組む中で、自分が好きで得意なのは、市場分析をもとにコンセプトを設計するプロセスだと気付きました」
分析をもとに企画を立てる仕事に面白さを感じた金子さんは、次第に「生活者の行動に影響を与える仕組み作りに関わりたい」と思うようになった。
ただ、当時大学3年生だった金子さんは、自分が社会人として働くイメージをまだ持てていなかった。なんとなく就きたい仕事の方向性は見えてきていたものの、社会を知らないまま就職して、「思っていたのと違った」となるのは怖い。そこで大学3年の夏、ソフトバンクのインターンに参加した。インターンでは、社員と一緒にミーティングに出席し、実務にも携わった。学生の立場でも、社員と同じテーブルで議論に加わることができた。
「議論がすごいスピード感で進んでいくんです。『まずやってみよう』という風土があって、若手にも裁量を持たせてくれる。複数社のインターンに参加しましたが、企画職として成長できる環境が特に整っているな、と感じたのがソフトバンクでした」
ソフトバンクに入社して最初の4カ月間は、店舗での実務研修だった。携帯ショップの店頭に立ち、顧客に料金プランや端末の案内をする毎日を、こう振り返る。
「学生時代は、携帯ショップで接客する側のことを意識したことはありませんでした。でも実際にやってみると、スマートフォンの契約内容って本当に複雑で。どうやったらお客さまに分かりやすく伝えられるか、すごく勉強になりました」
この経験は、現在の企画業務にも生きている。顧客視点で「伝わるか」を考える習慣が身についたからだ。
入社から2年目、現在も所属する「新トクするサポート」シリーズの企画・運用改善を担当するようになった。端末の購入支援や下取りに関するプログラムを設計する仕事だ。
配属先のチームには、金子さんのロールモデルとなる先輩がいた。自分の担当業務だけでなく、関連部署の動きや会社全体の方針まで把握している、視野の広い人だったという。
特に印象的だったのは、上司への報告の場面だ。その先輩は、聞かれたことに答えるだけでなく、「自分はこう思います」と必ず自分の意見を添えていた。
「その姿を見て、私もまねするようになりました。『どうしたらいいですか』と聞くだけじゃなくて、『自分はこう考えています』と添えるようにしたんです」
2年目の若手が、上司に対して自分の意見を述べる。簡単なことではなかっただろう。しかし金子さんは、先輩の姿勢を信じて実践し続けた。この習慣が、後のリーダー抜擢につながっていく。
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