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積水ハウス「幸せ度調査」で分かった、長時間労働より部下を追い詰める「理不尽」の正体:「褒めて伸ばす」は思い込み?(3/5 ページ)
積水ハウスグループは020年から毎年、従業員の「幸せ度調査」を続けている。同社のデータからは、労働時間の長さは「オーバーワーク」と感じるかどうかに、それほど関係がないという結果が出た。
「社員の幸せ」に本気で取り組む背景
積水ハウスグループは1989年から「人間愛」という企業理念を掲げており、住環境を通じて顧客の幸せへの寄与を目指してきた。また、2020年には“「わが家」を世界一幸せな場所にする”というグローバルビジョンを策定するなど、もともと「幸せ」について考える機会の多い会社だったことがうかがえる。
最近では、これらの理念やビジョンを実現するには従業員一人一人の幸せも不可欠という考え方を明確にしている。
「社員が幸せでなければ顧客を幸せにすることはできない」といった言葉は他社でもよく聞くが、重要なのは社員の幸せをどうやって実現しようとするかだ。積水ハウスは、会社が従業員を「幸せにしてあげる」のではなく、社員が自ら幸せを育むことを支援する姿勢に特徴がある。社長が「自分自身の幸せを育んでください」と語りかけるのも、そのような考えの表れだろう。
あくまで自分の力で幸せになってほしいと呼びかける背景には、同社が人材戦略の中心に「従業員の自律」を据えていることもあるはずだ。自律度が高く、会社として目指す方向性と合致する人が、大きな価値を生み出せる――という考え方だ。
社員には「自分のことは自分で決めて最後まで責任を持つこと」を求めつつ、会社としてできるだけの支援をする。その一環として「幸せの基盤づくり」があり、幸せ度調査も社員自身が幸せを追求するためのツールとして提供しているのだ。
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