2015年7月27日以前の記事
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なぜ調理家電の「試食」ができる店が増えているのか ビックカメラや象印が仕掛ける背景(5/5 ページ)

炊飯器やトースターなどの家電を使って、実際に試食できる売り場が増えている。ビックカメラは3月にオープンした新店舗で最新の調理家電を体験できるキッチンカウンターゾーン「試食堂」を導入した。

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象印食堂の狙いは?

 象印マホービンの広報担当者は「『炎舞炊き』の価格帯は10万円を超えるため、お客さまにとって即決できる商品ではないと考えている。ご飯単体ではなく、おかずと一緒に食べてこそ家庭で『炎舞炊き』がある暮らしをリアルに想像していただけると考え、レストランという形態をとった」と説明した。

 実際に「食堂で食べておいしかったから購入した」といった声もあるという。

 象印食堂では、「炎舞炊き」の購入を検討する客が、最終的な判断材料として味を確かめに来店するケースも少なくない。担当者は「調理家電の性能は、実際に食べていただかなければ伝わらない」と説明する。

 特に高価格帯の商品を検討する層ほど「家族に少しでもおいしいものを食べさせたい」という思いが強く、購入に慎重になる傾向があるという。そのため店頭では、スタッフがご飯や商品の知識を正しく伝えられるよう、自発的に学び続けられる体制を整えている。


来店客の目的は?

 一方、来店客は購入検討者だけではない。「おいしいご飯を食べられるレストラン」として日常のランチや特別な食事の場として利用する人も非常に多いという。すでに「炎舞炊き」を使っているユーザーが訪れるケースもある。

 来店客は40〜50代の女性を中心に、友人同士での来店が多い。担当者は「落ち着いた雰囲気の中で、日常の中の少しぜいたくを求める層に広く支持されている」とした。

 象印マホービンは、2026年からの3年間で象印食堂を10店舗まで拡大し、売上高10億円規模を目指す。飲食事業を新たな収益の柱の一つに育てる方針だ。

 調理家電の売り方は価格や機能を訴求するだけでなく、実際に味わいながら魅力を感じてもらう「体験型」にシフトしつつあるようだ。

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