「バズっただけでは買えない時代が到来」 物価高でコスメ選びはどう変わった?(2/2 ページ)
美容総合ポータルサイト「@cosme」を運営するアイスタイルは、「@cosmeベストコスメアワード2026上半期新作ベストコスメ」を発表。物価高や気候変化を背景に、消費者の化粧品選びに変化が起きていることが見えてきた。
“バズる”だけでは買えない時代に
アイスタイルによると、物価高の影響で、化粧品トレンドは「バズった商品」から「自分に合った商品」へと軸足が移りつつあるという。
過去数年は特定のヒット商品に口コミが集中する傾向がみられた一方、今期は口コミがさまざまな商品に分散した。話題性の高い商品が売れる時代から、個々の悩みや価値観に合わせて商品を選ぶ時代に変化しつつある。
アイスタイルが実施した調査では「SNSや動画プラットフォームで話題・人気の化粧品を購入したいと思う」と回答した割合が2022年の63.8%から2026年には62.2%へ低下した。特に若年層で変化が大きく、10代では7.2ポイント、20代では6.3ポイント低下した。
背景についてアイスタイルは「昨今の急激な物価高で、化粧品だけでなく、ライフスタイル全体が厳しくなっている。そうした中、化粧品選びも考え直さなければならないと思っている人が増加している。“バズっている”だけでは買えない時代が到来した」と説明した。
限られた予算の中で満足度を高めたいという意識から、1つの商品で複数の用途を兼ねる化粧品への関心も高まっている。
総合7位のM・A・C「パウダー キス ヘイジー マット リップスティック」や総合10位のディオール「アディクト リップ グロウ オイル」はいずれもリップ商品だが、「チークとしても使える」「ケアもできる」といった多機能性への支持が口コミで目立った。
この他、総合5位にはルルルンの「ハイドラ PD マスク」、総合6位にも同ブランド「プレシャス GREEN(Glow Up)」がランクインした。
ルルルンは「世界でいちばん、たくさんのごきげんをつくる。」をコンセプトに掲げるブランドだ。口コミでも「肌がプルッとご機嫌な感じ」「朝の自分のご機嫌を取ってもらえそう」といった声が寄せられている。アイスタイルは、物価高や将来への不安など先行きが見えにくい時代の中で、“自分の機嫌を自分で取る”ニーズが高まっていると分析した。
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