キリン、11月に「本麒麟」を新ジャンル→ビールに 酒税改正で“ビール需要拡大”見込む(2/2 ページ)
キリンビールは「キリン一番搾り生ビール」「本麒麟」のリニューアルを発表した。「本麒麟」は11月にビール化する。10月の酒税改正でビールと新ジャンルの価格差縮小が見込まれる中、商品戦略を転換する。
酒税改正で縮む価格差
背景には、10月に予定されている酒税改正がある。現在は麦芽比率50%以上の商品をビール、50%未満を発泡酒や新ジャンルとして区分し、税率にも差がある。改正後は350ミリリットル当たり54.25円に統一され、ビールの税率は下がり、新ジャンルなどは増税となる。これにより、ビールと新ジャンルの価格差は縮小するとみられている。
キリンビールは酒税改正後のビール類市場について、価格帯を基準に区別した「高価格」「スタンダード」「エコノミー」の他、糖質オフやアルコールゼロなど健康志向に対応した「オフ・ゼロ系」に分かれると分析している。
同社はこれまでも酒税一本化を見据えてブランド戦略を進めてきた。高価格帯では「キリングッドエール」やクラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWERY」などを展開し、スタンダード帯では「キリン一番搾り生ビール」や「晴れ風」などを育成。価格重視のエコノミー帯では「本麒麟」や「キリン のどごし<生>」などを投入している。
スタンダード価格では、改正による価格差縮小でビール需要の拡大が期待されるタイミングに合わせ「キリン一番搾り生ビール」をリニューアルして需要取り込みを狙う。一方、物価高による節約志向を背景にエコノミーの需要も引き続き底堅いとみており、購買意欲の回復が見込まれる11月に「本麒麟」を刷新する。
キリンビールの今村恵三マーケティング部長は「スタンダードは今後も継続して成長し、最大の構成比を占めるとみている。一方、エコノミーのニーズも底堅く、構成比では4〜5割程度になるとみている」と説明した。
酒税一本化を巡っては、サントリーも「金麦」のビール化を進める方針を示している。増税分を値上げしつつも価格は可能な限り据え置く方針だ。
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