インタビュー
「管理職」が“憧れ”ではなくなった 30〜40代に広がる出世回避の背景:広がる「静かな退職」(2/5 ページ)
「管理職になりたい」と考える正社員が減少し、30〜40代男性にその傾向が見られるという。なぜ今、多くの働き手が管理職を目指さなくなったのか。パーソル総合研究所の研究員・中俣良太氏に聞いた。
キャリアの多様化や共働き世帯の増加も影響
加えて、キャリアの選択肢そのものが広がったことも大きな要因だ。
以前は、社内で昇進することがキャリア形成の中心だった。しかし現在は、副業やフリーランス、転職など、多様な働き方が現実的な選択肢になっている。
「キャリアを築きたいという気持ちがなくなったわけではありません。ただ、その実現手段が管理職だけではなくなったのです。副業で好きな仕事に挑戦したり、専門性を高めたりする働き方に魅力を感じる人も増えています」(中俣氏)
さらに、共働き世帯の増加も背景にあるという。
かつては、男性が一家の大黒柱として、収入を増やす必要性が高かった。しかし共働きが一般化した現在は、「昇進して、より多く稼がなければならない」というプレッシャーが以前ほど強くない。
パーソルキャリアが20〜59歳のビジネスパーソン1万5000人に実施した調査では、共働きの割合は20代が88.5%、30代が78.8%、40代以上が53.2%。世帯年収は800〜900万円未満の回答割合が11.0%(出典:パーソルキャリア)
こうした価値観や働き方の変化に加え、管理職そのものに対する見方も変わりつつある。
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