インタビュー
「管理職」が“憧れ”ではなくなった 30〜40代に広がる出世回避の背景:広がる「静かな退職」(4/5 ページ)
「管理職になりたい」と考える正社員が減少し、30〜40代男性にその傾向が見られるという。なぜ今、多くの働き手が管理職を目指さなくなったのか。パーソル総合研究所の研究員・中俣良太氏に聞いた。
企業側も対策をしている
こうした状況を受け、企業側も対策を進めている。一つは、管理職の処遇改善だ。管理職手当や給与水準を見直し、責任に見合った報酬を支給する企業が増えている。
例えば日本航空は、2026年度に管理職全体の賃金水準を引き上げ、2027年度には部長級の年収を最大2500万円まで引き上げると発表している。
- JALの部長年収3割増、取締役並み 管理職「罰ゲーム」脱却の機運(日本経済新聞 2026年4月27日)
リコーは、2022年に「リコー式ジョブ型人事制度」を導入し、同じグレードの社員の報酬を一定の幅に収めるなど、複数の施策を導入した結果、30代管理職の割合を約4倍に増やすことに成功した。
- リコー、ジョブ型で30代管理職4倍 働きがいが退社防ぐ(日本経済新聞 2025年1月6日)
管理職の業務を「見える化」する動きも広がっている。富士通は「ジョブ型人材マネジメント」を取り入れ、管理職の業務見える化や管理職の孤独を解消するコミュニティーづくり、メンバー層への業務分散化(権限移譲)などを進めている。
- 富士通、「ジョブ型人材マネジメント」に基づく採用方針について発表(日本経済新聞 2025年3月7日)
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