なぜ「屋外エアコン」は10分で完売したのか コロナが見つけた“家の外”という新市場(4/4 ページ)
猛暑で「夏キャンプは厳しい」と言われる中、コロナの屋外向けポータブルエアコンが発売10分で完売した。背景には、車中泊需要の拡大や、“屋外を冷やす”新市場の広がりがあった。
わずか「10分」で完売
BREEZE BOXは、6月1日の受注開始から約10分で初回分が完売した。初年度の販売目標は、初回受注分だけで達成したという。コロナ社は6月8日現在、第2次受注に向けて増産を進めている。
反響は想定を上回り、個人だけでなく、貸し出し用に検討するキャンプ場の運営者からの問い合わせもあった。特に目立ったのが車中泊での需要だ。当初はキャンプでの利用を中心に見込んでいたが、車中泊での利用を想定して関心を寄せる人が想定より多かった。
積み重ねやすいフラットな形状や、クルマに載せやすい重量バランスといったデザイン面の評価も高い。色はアウトドアになじむフィールドベージュのみだが、色のバリエーションを求める声も寄せられており、今後の検討課題となる。
持ち運べる空調は、今後広がっていくのか。「ハンディファンやファン付きウェアはすでに一般化している。本格的な冷房製品もこれから伸びる」と青木氏は見込む。猛暑の常態化を踏まえれば、屋外での暑さ対策の重要性は、今後さらに高まりそうだ。
エアコンメーカーの競争の場は、長く「家の中」にあったが、猛暑が続く今、冷やす対象は室内だけではなくなっている。コロナ社の一手は、空調メーカーの市場が屋外へ広がり始めていることを示している。
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