「二子玉川ライズ S.C.」が3年連続で最高売上 玉川高島屋との競争で、何を変えたのか(2/6 ページ)
2026年に開業15周年を迎えた二子玉川ライズ・ショッピングセンターが、3年連続で過去最高の売上高を更新した。高所得層が多い世田谷区に位置し、駅直結の利便性を持つ同センターでは、どんな施策で売上増につなげたのか。取材したところ……。
「総菜強化」でリピーター増加
2011年に誕生し、世田谷区の住民を中心に利用されている二子玉川ライズ S.C.。4つの棟(タウンフロント、リバーフロント、ステーションマーケット、テラスマーケット)に分かれており、約170店で構成されている。
都心と郊外のちょうど間のエリアに位置し、駅直結で利便性も高い。屋外に複数のイベントスペースがあるのも同施設の強みだ。来館者の約半数は世田谷区の住民で、女性が約8割を占める。
改札から最も近い棟「ステーションマーケット」の地下1階には「東急フードショー」と「東急ストア」が入っており、以前から仕事帰りに立ち寄って食料品を購入する利用客は多かったが、“寄り道需要”を取り込んだことでリピーターが着実に増えているという。
大きく影響したのは、東急ストアの「改装」だ。2024年2月に改装オープンし、高品質な生鮮食品や店内製造の総菜・弁当、レンジアップ商品、ワンプレート型の冷凍食品など、調理の手間を省ける商品の品ぞろえを増やした。
「特に『総菜やお弁当』の反響が大きいそうです。バリエーションを増やし、かつ夜遅い時間まで品ぞろえを充実させたことで、近隣住民の方に好評なのだと思います」
この改装により低温加工室も新設した。ローストビーフやチーズ、スモークサーモンなど低温度帯でのみ取り扱い可能な商品を展開。さらに、店内で焼き上げる「玉子焼」や「お好み焼」などの鉄板焼きメニューも扱っているそうだ。
また、東急フードショーでも2025年10月に一部売り場を改装。それに加え、創業祭や「いい肉の日」、毎月25日のポイントアップデー「フタコの日」などの販促施策や、クリスマス商戦も好調だったという。
2026年4月には、食料品売り場への導線として、お米や食雑貨を扱う「アコメヤ トウキョウ」を1階に開業。改札から最も近くトラフィックが多い場所に人気の食品雑貨店を置くことで、食料品フロアへの流入につなげているそうだ。
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