「歯磨き粉みたい」なのに人気拡大 無印も注力するチョコミント、4つの理由(5/5 ページ)
本格的な夏を前に、怒涛の「チョコミント祭り」が始まっている。多様なラインアップを展開する無印良品では、すでに完売や品薄の製品も出ているという。苦手意識が強い人もいるなか、なぜ「チョコミント」は夏の一大ブームになったのか。取材したところ……。
チョコミントがブームになった4つの要因
調べてみると、チョコミントブームの始まりは、2016年頃から。アイスクリームだけでなくスイーツ全般に「チョコミント味」が広がり、さらに、翌年の2017年8月に『マツコの知らない世界』(TBS系)で特集されて人気が加速していった。
とはいえ、苦手な人もいるのに、なぜチョコミントがこれほど人気を集めているのか。各社への取材やリサーチを通じて、4つの要因が見えてきた。
1つめは「猛暑」の影響。近年の厳しい暑さから、清涼感を求めてチョコミントフレーバーを選ぶ人が増えたと予想される。気温上昇のタイミングで各社がチョコミント製品を投入するのは、このためだ。
2つめは「SNS」との親和性。ミントの鮮やかな青とチョコレートのコントラストが目を引き、SNSで映える。こうした特徴が、特に若年層に受け入れられたようだ。また「チョコミン党」と呼ばれるコアファンが積極的に発信をする傾向もある。Instagramで「#チョコミン党」を検索すると、関連投稿は36万件に上る。
3つめは「バリエーション」の広がり。大手メーカーや小売各社が相次いでチョコミント製品を発売するようになり、ドリンクや菓子にも波及。チョコミントが定番フレーバーとして定着し、選択肢が増えたことが人気拡大につながったと考えられる。
「こうした世間の変化から、『流行っているみたいだし食べて(飲んで)みよう』と興味を持つ方が増えたように思います。ミント感がマイルドなものから強いものまで幅広くあり、好みによって選びやすくなったことも影響しているかもしれません」(C-United 岡田氏)
4つめは「刺激」を求めるニーズの高まりだ。上述したとおり、近年は「ミント倍量」や「強ミント」など、各社が強い“清涼感”を打ち出している。ほかにも、しびれる辛さが特徴の中国・四川省発祥のスープ料理「マーラータン」や、高カロリーで罪悪感を楽しむ「背徳グルメ」も流行っており、いずれも刺激を求める人に支持されている。
C-Unitedと良品計画では、来年以降もチョコミント製品を展開していく方針だ。「各社が注力している状況を見ていると、『夏の風物詩』のようになっていくのかなと。当社でも『季節の柱』として育てていきたい考えです」(良品計画 服部氏)
チョコミントの勢力は、まだまだ拡大していきそうだ。
著者プロフィール:小林香織
1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や2020年から約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月からは東京拠点。
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