2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

ワークマン「着る冷凍庫」、なぜ売れる? “災害級酷暑”を想定した冷却機能を体験してみた(4/4 ページ)

ワークマンの冷房服が人気だ。45度の災害級の酷暑も想定しているが、どのように開発され、誰からの支持を得ているのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

店舗で体感してもらう販売戦略

 ワークマンは、冷房服の販売を店舗に限定している。

 松重氏はその理由を、「実際に商品を手に取り、効果を体感してもらうことを重視しているため」と説明する。特に冷房服のような商品は、店舗で試してもらうことで機能や着用感が伝わりやすい。今回の展示・体験会も、こうした考え方の延長にある。

 また、来店客がスタッフとコミュニケーションを取りながら商品を選ぶことで、購入につながりやすくなり、売り上げの増加にも寄与しているという。こうした店舗での販売を重視する戦略もあり、人手不足やEC販売へのシフトを背景に実店舗を減らす小売業が多い中、ワークマンは店舗数の拡大に成功している。

 業績も伸びており、2026年3月期のチェーン全店売上高は2092億3400万円、当期純利益は206億1800万円で、過去最高の業績となった。

冷却は5秒ほどで実感

 ワークマンが重視する「体感」は、実際に試着してみると確かに分かりやすかった。


猛暑環境を再現するブース

 展示・体験会の会場では、巨大なハロゲンパネルを使い、気温が45度を超える環境を再現したブースが用意されていた。今回試着したのは、冷却プレートが5カ所に入った「ウィンドコアアイス×ヒーターペルチェベストプロ3」だ。

 スイッチを入れると、5秒ほどで冷たさを感じた。想像していた以上に早く冷却される一方、冷たさを感じるのは冷却プレートが当たっている部分が中心で、ベスト全体が冷えるわけではない。

 試着時間は5分程度だったが、着用時間を延ばせば、体全体への冷却感も少しずつ広がっていきそうだ。サーモグラフィーカメラの映像では、プレートが当たっている周辺が青く表示され、実際に冷却されていることがはっきりと確認できた。


数分着用した後、脱いでサーモグラフィーカメラで撮影した様子

 体温を超えるような暑さが常態化する中、ワークマンの冷房服がどこまで一般消費者に浸透していくか、今後の展開が注目される。

著者プロフィール

伏見学(ふしみ まなぶ)

フリーランス記者。1979年生まれ。神奈川県出身。専門テーマは「地方創生」「働き方/生き方」。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学院政策・メディア研究科修了。ニュースサイト「ITmedia」を経て、社会課題解決メディア「Renews」の立ち上げに参画。


ダイハツ工業、旭化成、NOT A HOTELなど登壇:
無料セミナー「ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏」開催!

photo

ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。

AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。


  • 開催日:2026年7月8日(水)〜8月5日(水)
  • 形式:オンラインセミナー
  • 参加費:無料

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る