2015年7月27日以前の記事
検索
連載

「バーチャル背景禁止」に困惑…… リモートワークに2つの“謎ルール”が生まれるワケ「キレイごとナシ」のマネジメント論(1/3 ページ)

テレワークの現場でよく見られる2つの謎ルール。労務の観点から、本来どうあるべきかを解説する。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

ダイハツ工業、旭化成、NOT A HOTELなど登壇:
無料セミナー「ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏」開催!

photo

ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。

AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。


  • 開催日:2026年7月8日(水)〜8月5日(水)
  • 形式:オンラインセミナー
  • 参加費:無料

「キレイごとナシ」のマネジメント論

常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。

著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)

企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。


 「バーチャル背景は使わないように。素の部屋で大丈夫だから」

 入社して間もないAさんは、オンライン会議の冒頭で言われた上司からの一言に戸惑った。

 なぜ、こんな謎ルールが生まれるのか。筆者の周りで最近、リモートワークに関するこうした不満の声を聞くことが増えている。リモートで働けると聞いて入社したのに、現場では理解しがたい制約が次々と課される。


「バーチャル背景」が禁止と言われた……なぜ?(ゲッティイメージズ)

 今回は、テレワークの現場でよく見られる2つの謎ルールを取り上げ、労務の観点から本来どうあるべきかを解説する。テレワークで働くビジネスパーソンはもちろん、テレワークを管理する立場の人にも、ぜひ最後まで読んでもらいたい。

「バーチャル背景禁止」で家庭の事情が丸見えに

 Aさんの家は決して広くない。会議用のスペースとして使えるのは、トイレの横のわずかな一角だけだった。

 初めてのリモート会議の朝、Aさんはバーチャル背景を設定した。トイレのドアが映り込むのは、さすがに気が引けたからだ。無難なオフィス風の背景を選び、安心して会議に参加した。

 ところが画面に顔が映った瞬間、チャットに通知が届いた。上司からだった。

 「バーチャル背景は使わないように。素の部屋で大丈夫だから」

 Aさんは仕方なく背景をオフにした。すると間もなく、同居している祖母がトイレに立つ姿が、画面にしっかり映り込んでしまった。

 Aさんはもともと、祖母の介護をしながら働けるからと、この会社を選んだはずだった。それなのに、バーチャル背景一つ使えないせいで、家の事情が会議のたびに丸見えになってしまう。

 結局、Aさんは在宅勤務を諦め、出社することにした。リモートワークができる会社を選んだはずなのに、なぜそうなってしまったのか。今もよく分からない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る