病院内のコンビニ、なぜ「ローソン」が最も多いのか 約350店を支える“病院専門チーム”の正体(3/4 ページ)
病院内のコンビニで高いシェアを誇るローソン。通常店とは異なる店舗づくりや品ぞろえ、病院ごとの細かな要望に応える「病院専門チーム」が、その強さを支えている。ホスピタルローソンの戦略を追った。
利用客の約6割は「病院職員」
ホスピタルローソンの利用客は、患者や見舞い客、医師や看護師などの病院職員が中心だ。見舞い客と入院患者が病室を離れ、飲み物や軽食を購入してイートインスペースで会話を楽しむなど、面会の場としても利用されている。
売り上げの約6割を占めるのは病院職員だという。病院で働く職員は、勤務中に病院の外へ出られないケースも多く、院内のコンビニで朝食や昼食、夕食を購入する人も少なくない。休憩時間など限られた時間帯に来店が集中しやすいことから、ホスピタルローソンでは通常店よりセルフレジを多く設置し、混雑の緩和やレジ対応の効率化を図っている。
夜勤の職員が利用することもある。ローソンは2000年に1号店を出店した当初、24時間営業をアピールしていた。しかし「夜間に患者が病室を抜け出してコンビニを利用してしまう恐れがある」といった病院側の懸念から、24時間営業は思うように広がらなかった。
そこで導入を進めているのが、夜間の無人営業だ。日中は通常通り営業し、夜間は病院職員だけがICカードなどで入店し、セルフレジで会計できる仕組みだ。ローソン側にとっても、人手を増やさずに運営できるほか、夜間の売り上げを確保できるメリットがある。現在は約30店舗で導入しているという。
ホスピタルローソンを、病院職員の福利厚生の一環として導入するニーズもある。医師や看護師の人手不足が続く中、大きな病院では食堂やカフェなどを整備するケースも多く、院内コンビニも働きやすい環境づくりの一環として導入されているという。
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