病院内のコンビニ、なぜ「ローソン」が最も多いのか 約350店を支える“病院専門チーム”の正体(4/4 ページ)
病院内のコンビニで高いシェアを誇るローソン。通常店とは異なる店舗づくりや品ぞろえ、病院ごとの細かな要望に応える「病院専門チーム」が、その強さを支えている。ホスピタルローソンの戦略を追った。
“病院専門チーム”が支える出店戦略
ローソンが病院内コンビニで高いシェアを維持できている背景には、病院への出店を専門に担当するチームの存在がある。今回話を聞いた村津氏や樫野氏が所属する「ホスピタル・ヘルスケア開発部」だ。約20人が所属し、新規出店の営業から病院との条件交渉、開店後のフォローまで一貫して担っている。メンバーには店舗開発や店舗運営、商品開発などさまざまな部署の経験者がそろい、それぞれの知見を生かして病院の運営を支えている。
病院への出店は、一般的な出店とは事情が異なる。病院ごとに建物の構造や必要な設備、営業時間などの条件が異なる上、意思決定も病院側との調整が必要になる。そのため、専門チームが病院ごとの要望を聞き取りながら出店を進めているという。
病院からは「このメーカーのおむつを置いてほしい」「この医療用品を取り扱ってほしい」といった個別の要望が寄せられることもある。通常のコンビニでは扱わない商品でも、専門チームがメーカーなどと調整し、調達方法を検討する。
ただし、病院からのニーズがあるからといって、無条件に出店を決めるわけではない。病床数や職員数、外来患者数などをもとに収益性を確認し、採算が見込めるか判断する。
病院内の店舗は、病院職員や患者などを中心としたリピーターが多く、売り上げが安定しやすいのも特徴だ。コロナ禍では見舞い客が減少したものの、医療従事者の利用が支えとなり、売り上げは大きく落ち込まなかったという。
村津氏は「病院ごとにニーズが異なるため、ホスピタルローソンは1店1店をカスタマイズしている。今後も出店を拡大するとともに、DXも進め、これまで出店が難しかった病院にも展開していきたい」と話した。
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