テレビ番組の“酷評”でファン殺到した過去も ロイヤルホストのパンケーキ、初冷凍化で直面した「プレッシャー」とは(2/3 ページ)
ロイヤルホストのパンケーキが初の冷凍食品化。約1年をかけたという試作期間の苦労や、過去にテレビ番組で“酷評”された過去について取材した。
テレビ番組での「酷評」とファンの「義憤」
ロイヤルホストのパンケーキは、数年前にテレビ番組の企画で料理人に酷評され、「不合格」となったことがある。この出来事が物議をかもし、SNS上では番組が“炎上”する事態に。
粟田氏は当時を振り返り、番組の放送にはショックを受けたものの、その後のファンからの応援に励まされたという。
「『なぜ不合格なの?』という声が非常に多く寄せられまして。応援していただいている事実を知ってうれしかったです。テレビ番組の放送後、店舗での注文が激増し、一時はシロップが足りなくなるほどでした」と語る。会社が設置しているお客様相談室にも「(番組での酷評を真に受けず)味を変えないで」という声が殺到し、パンケーキが長年支持されていた事実を改めて実感したという。
一方でこうしたファンの存在は、今回の冷凍化にあたって「味が変わってはいけない」というプレッシャーにもなった。冷凍食品のパンケーキが期待外れだった場合、店舗に足を運ぶ人も減ってしまうかもしれないからだ。
品質に万全を期すため、社内における最終ジャッジは異例の工程を経た。粟田氏が所属するロイヤル、外食事業を担うロイヤルフードサービス、そしてそれらを展開するロイヤルホールディングスの社長や専務といった役員が一堂に会して試食を実施したのだ。
結果として、役員陣から「これ、店舗に出してもいいんじゃないの?」との声が上がるほどの仕上がりとなったという。
こうして6月17日に発売に至ったパンケーキは、現在まで計画を上回る水準で売れているという。単品販売のほかギフトセットも好調で、現在はECのみの取り扱いだが、今後は店頭での販売も検討しているという。
消費者の声が激励にも、プレッシャーにもなったロイヤルホストのパンケーキ。冷凍食品化でさらにファンを増やせるか。
ダイハツ工業、旭化成、NOT A HOTELなど登壇:
無料セミナー「ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏」開催!
ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。
AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。
- 開催日:2026年7月8日(水)〜8月5日(水)
- 形式:オンラインセミナー
- 参加費:無料
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
ハンコで国内トップメーカーのシヤチハタが、2025年に創業100周年を迎える。気になっていた質問をぶつけてみた。インタビュー後編。
ロイヤルホスト、冬メニューに注力 「ホテルの結婚式のような」豪華料理で勝負
ファミリーレストランチェーン「ロイヤルホスト」は11月27日から、冬季フェア「Good JAPAN 冬のご馳走」を販売する。
オリエンタルランド、過去最高売上でも止まらぬ株価下落 「夢の国」をむしばむのは“金利”?
オリエンタルランドは過去最高業績を達成しながら、市場の反応は冷淡そのものだ。なぜなのか。
「廃虚アウトレット」の乱立、なぜ起こる? 絶好調なモールの裏で、二極化が進むワケ
業績を大きく伸ばすアウトレットがある一方で、ほとんど人も来ず、空きテナントだらけのアウトレットが増えている。その原因は何なのか?
部下に「仕事は終わってないですが定時なので帰ります」と言われたら、どう答える?
企業にとって残業しない・させない文化の定着は不可欠だ。しかし――。
