「耳をふさがない集音器」にNTTやカシオが参入 補聴器普及率15.6%の日本で広がる新市場(4/5 ページ)
耳をふさがない「集音器」市場が活況だ。NTTソノリティやカシオ計算機、ミライスピーカーなどが同領域の新製品を発売し、次々ヒット。クラウドファンディングで約4.5億円を集める事例も出ている。なぜ同市場が盛り上がっているのか取材したところ……。
ミライスピーカーは「充電ケース」でも操作
ミライスピーカーでは「テレビだけでなく、会話の聞こえにも困っている」という声が以前から多く寄せられていた。同時に「耳をふさぐことへの抵抗感」も聞かれ、オープンイヤーの集音器に注目したという。
「従来の補聴器・集音器の課題を取り除く『新たな選択肢』を提供したいと考えました。イヤカフ型で、軽量かつ耳をふさがず、手に取りやすい価格に加え、充電ケースによる簡単な操作性も特徴です」(ミライスピーカー マーケティング本部 商品企画部 波多江良徳氏)
3社の中で最も軽く、片耳が5.6グラム。音質は、AIを搭載した16チャンネル対応の高性能チップやAIを活用したフィードバックキャンセル技術などにより、自然で心地よい音を実現している。
個別最適化にも対応し、「環境最適化モード」により、「室内」「屋外」「テレビ」「強風」のシーンを切り替えられるほか、アプリによる「パーソナライズ機能」も備える。さらに、多機能な充電ケースは、競合との差別化点と言える。
操作を容易にする狙いから、充電ケースに「音量調節ボタン」やシーン切り替えができる「多機能ボタン」を設置。また、ケースに「リモートマイク集音機能」を備え、離れた場所の音も拾いやすくした。例えば、充電ケースをテレビの前や話し手の近くに置けば、その音声がイヤフォンに送信される。
「今年3月に開始したクラウドファンディングでは、開始19日で1億円を突破、現在は約4億5000万円と想定以上の反響が得られています。既存製品で築いてきたブランドへの信頼が、その背景にあると感じています」(ミライスピーカー 取締役CMO/MBA 金子一貴氏)
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