「会社を辞めずに挑戦」は広がるか? 外資系CAが休職して開業した理由(4/5 ページ)
会社を辞めずに、新たな夢へ挑戦する――。カナダの大手航空会社でCAとして働くRyucrewさんは、休職制度を利用して帰国し、カフェを開業した。退職せずに挑戦できる働き方の可能性を探る。
休職期間で得たものと、これからの働き方
念願かなって地元で開業したカフェは、RyucrewさんがこれまでYouTubeで発信してきた世界観を実際に体験できる場所にした。バンクーバーでの暮らしを感じられる緑豊かな内装や、カナダ在住のCAとして動画で紹介してきたカナダ生まれのティーラテ「ロンドンフォグ」、シナモンロールといったメニューを提供している。
実際にカフェを始めてみると、想像以上に難しいことも多かった。オープン直後は身内だけで店を回せると考えていたが、実際には朝から夜まで働き詰めの日々が続いた。自身の働き方のバランスや、手伝ってくれる家族や友人への負担のかけ方など、今も試行錯誤を続けている。
それでも、「このタイミングで休職して挑戦する決意をして良かった」と感じている。
友人や家族と一緒に、人が交流できる新しい場をつくれたこと。また、収支管理や店舗運営、マネジメントなど、これまで経験のなかった業務に挑戦でき、新たなスキルを身に付けられていることも大きな収穫だという。そして何より、自分の手で新たなキャリアの軸を築けた満足感も大きい。
開業を決めた直後には中東情勢が悪化し、資材価格の高騰や工期の遅れが懸念されるようになった。「決断があと1カ月遅れていたら、このタイミングでの開業は難しかったかもしれない」と振り返る。
「休職」という選択肢があったことで、新たな挑戦に対する心理的なハードルも下がり、状況が変化する前に一歩を踏み出せたことが、結果として今回の開業につながっている。「会社を辞めることなく挑戦できる選択肢があったからこそ、決断しやすかった。こうした選択肢を用意してくれている会社には感謝している」と話す。
自身と同じように、この仕組みがあることで新しい挑戦に踏み出せている同僚もおり、会社への信頼や愛着を深めることにもつながっていると考えているという。
今後しばらくは、会社を休職しながら、カフェの営業に専念するつもりだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「JALとANA」どこで違いが生まれたのか? コロナ禍を乗り越えた空の現在地
インバウンド需要が旺盛で、日本の観光業界が盛り上がりを見せています。では、航空会社の業績はどうなっているのでしょうか。JALとANAの決算をベースに分析したところ……。
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
留学費用が高騰する中で見つけた、外貨で月20万円稼ぐ“日本語輸出”の働き方
長引く円安は、欧米への留学を目指す大学生にとっても、大きな壁となっている。そんな中、学業と両立しながら外貨を稼ぎ、自力で留学中の生活費をまかなおうとする学生も……。
時給7000円、日本にいながら外貨を稼ぐ 円安時代の“海外オンライン秘書”という選択
長引く円安で、日本にいながらドルなどの外貨を稼ぐ働き方が広がっている。中には海外オンライン秘書として、最高時給7000円で活躍する人も……。
時給5000円、日本で外貨を稼ぐ 円安を逆手に取る“越境リモートワーク”のリアル
日本にいながらドルなどの外貨を稼ぐ働き方が広がっている。外貨獲得に必要なのは「英語力」ではなく、多くの日本人が持っているあるスキルだった。それは……。
“推し”を訪ねて三千里 会社を辞めたその先は? タイで見つけた新しい働き方
“推し”中心の生活にするため、会社員という安定を手放しフリーランスになり、2023年7月からバンコクで新たな生活をスタートさせた古田さん。初めての独立や仕事探しへの不安を払拭できたのも、まぎれもなく“推し”のおかげだった。

