「どこを冷やすか」が変わる 熱中症対策に新発想 全身を水で冷やす「アイスバス」が登場(1/2 ページ)
熱中症対策グッズが進化している。猛暑対策展では、全身を冷やすアイスバスや前腕を冷却する装置など、深部体温を下げることに着目した新製品が登場。従来とは異なる冷却法の広がりを追った。
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夏の気温上昇に伴い、熱中症対策グッズが進化している。7月に開催された「第13回 猛暑対策展」では、深部体温を効率よく下げることを狙った製品が相次いで展示されていた。
浮き輪やビニールプールなどの製造卸業を営むイガラシ(東京都千代田区)では、熱中症の重症化防止に役立てる「ワンタッチアイスバス」(希望小売価格:2万7280円)を今夏に発売した。
折りたたんだ状態から約10秒で広げられ、そこに水をためて横たわることで全身を冷やせる製品だ。サイズは154(幅)×27(高さ)×50(奥行き)センチメートルで、身長が154センチメートルを超える人は、ヒザを曲げて横たわることになる。
開発のきっかけは、子どもをリトルリーグに通わせる母親からの問い合わせだった。同社のWebサイトに「夏場に野球をしていて具合が悪くなった際、すぐに体を冷やせる製品を作れないか」という質問が届いたのだという。
そこで、試行錯誤を重ねて開発したのが、ワンタッチアイスバスだ。同社の担当者は「熱中症の重症化を防ぐには、血液や臓器、脳など体の内部の温度を指す『深部体温』を素早く下げることが重要です」と説明した。
「よく『アイスパックなどで首や脇の下を冷やすといい』と言われますが、新潟大学教育学部准教授の天野達郎氏によると、それは冷却効率があまり高くないそうです。最も効果的なのは、全身を氷水や冷水に浸すこと。それを野外で可能にするのが、ワンタッチアイスバスです」(イガラシ担当者)
野外スポーツのほか、野外イベント、屋外作業、暑い室内での作業における熱中症対策グッズとして訴求していきたい考えだ。
会場内では、類似製品がいくつか出品されていた。例えば、山善では約30秒で組み立て可能な「エマージェンシープール」(希望小売価格:2万7500円)を2026年4月に発売している。
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