インタビュー
「バス運転手は稼げない」は過去の話? ウィラーが年収600万円を実現した理由(1/5 ページ)
「きつい・稼げない」と見られがちなバス運転手。ウィラーエクスプレスは年収600万円超の待遇や若手育成で、職業イメージの転換に挑んでいる。
「バス運転手」と聞いて、「きついわりに、稼げない」というイメージを抱く人は少なくないだろう。実際、バス運転手の平均年収は約453万円(厚生労働省「2025年 賃金構造基本統計調査」)にとどまり、決して高収入とはいえない。地方によっては300万円台にとどまるなど、さらに低い場合もある。
一方で、ブルーカラー系の職種では近年、賃金の上昇が続いている。建設業では、作業員の人件費の目安となる単価が14年連続で上がった。タクシー運転者も2025年の賃金構造基本統計調査で平均年収が前年から8.7%増え、全産業平均の伸び(3.5%)を上回った。
こうした賃上げは一律ではなく、職種によって差がある。同じドライバー職でも、バス運転手はこの波に乗り切れていない。処遇が見劣りするため、若い担い手は集まらず、運転手の高齢化と減少が進む。担い手不足は、いまや業界全体の課題だ。
そんな中、大卒をはじめとする若手の採用で成果を上げる企業がある。高速バス「WILLER EXPRESS」を運行するウィラーエクスプレス(東京都江東区)だ。同社のバス運転手の平均年収は600万円台で、業界平均を大きく上回る。未経験で入社した若手でも経験を積めば手が届き、年収が高い人では700万円台に達するという。
同社の平山幸司社長は、「給料を上げるだけでは足りない。バス運転手を『なりたい職業』に変えないといけない」と語る。
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