「朝のチョコクロがこんなに売れないとは」 サンマルクカフェ社長が明かす、創業以来初のメニュー刷新のワケ:第4次モーニングブームの裏側(4/4 ページ)
外食各社が朝食メニューを相次いで強化している中、「チョコクロ」で知られるサンマルクカフェが、創業以来初となるモーニング・ランチメニューの全面刷新に踏み切った。
新ブランド「サンマルクカフェ&茶」の狙い
――2025年7月から、新ブランド「サンマルクカフェ&茶」も立ち上げました。「黒糖タピオカジャスミンミルクティー」(690円)などのタピオカドリンクや「凍頂烏龍フルーツティー ピンクグレープフルーツ&ゆず」(720円)といったフルーツティーなどの限定メニューを、「サンマルクカフェ」で通常提供するメニューに加えて展開しています。
駅前の新規出店は、基本的に「サンマルクカフェ&茶」タイプで展開していきます。既存の駅前店舗も、改装のタイミングで順次切り替える予定です。2029年頃までに、全店舗の約4割を「サンマルクカフェ&茶」タイプにすることを目指しています。お茶の専門店を新しく作ってもしょうがないと私は思っていて、「サンマルクカフェ&茶」という名前にしました。
コーヒーを飲まない方が増えている市場に対して、「朝からアジアのお茶」という新しい選択肢を、朝食セットと掛け合わせて提案できる可能性もあると思っています。例えば「和紅茶とクロワッサン」を朝から店内で楽しんでいただいたり、持ち帰っていただいたりできる環境を整えていきたいです。
――もともと、ランチ時間帯や夕方などに強みのあるサンマルクカフェですが、夜メニューの展開も今後考えているのでしょうか。
今はやっていませんが、構想はあります。「なんとかマルクカフェ」という形で、いろいろな展開ができると思っています。ベーカリーカフェという枠組みの中で「夜の時間帯をどう構築するか」は、大きなチャレンジになると思います。
駅前の店であれば、いわゆる「0次会」や「1.5次会」に対応するよう、ライトなビールを提供したり、チョコクロに合うハイボールを開発したりすることも考えられます。チョコレートとお酒は、結構相性がいいですからね。
――今後、改革を進める上で大切にしていることは何でしょうか。
サンマルクカフェは、チョコクロから始まったと言っても過言ではないので、ある意味、チョコクロ頼みになっていたところもあります。ただ、定番商品がいつまでも売れ続けるとは限りません。
仮に「チョコクロが明日から売れなくなったらどうするか」「チョコレートの価格が高騰して高級品になったとき、どう戦うか」。そうしたニーズや環境の変化に、どれだけ対応できるかが大切だと思います。
大事にしているのは、「変えないこと」と「変えなければいけないこと」を区別して対応することです。例えば、朝から店舗でパンを焼くというコアな価値は、絶対に変えてはいけないと思っています。
一方で、これまでのメニューをそのまま続ければいいということではありません。コーヒー離れが起きているのであれば、お茶のメニューも入れていく。そして、それをお客さまに分かりやすい言葉で伝えていくことも大切です。
コアとなる価値は変えずに、環境の変化に合わせてどれだけ柔軟に対応していけるか。そこを何よりも大事にしています。
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