「スーパー化」が進むドラッグストア 食品を強化してウエルシアはどうなった?(1/4 ページ)
近年、ドラッグストアの「スーパー化」が加速している。生鮮や総菜・弁当、日配食品、冷凍食品などを強化することで、売上増につなげたい狙いがあるようだ。ウェルシアでは、現在35店舗を「食品強化型店舗」に改装済で、客数や売上高が増加しているという。取材したところ……。
近年、ドラッグストアの「スーパー化」が加速している。
ウエルシアを運営するウエルシア薬局(東京都千代田区)が推し進める「食品強化型店舗」では、入り口から入ると、棚一面に総菜や弁当、パンがズラリと並ぶ。ここだけを切り取ると、スーパーと何ら変わりがない。
ウエルシアホールディングス(HD) 秘書広報部 枝野彰彦氏は「スーパーほどの品ぞろえはありませんが、日常の食事には十分対応できます」と話す。全国2990店舗のうち、35店舗を食品強化型に改装済みで(2026年8月15日時点)、2027年2月期までに100店舗の拡大を目指しているという。
全国に1144店舗を展開するクスリのアオキでも、2020年頃から食品強化型店舗を精力的に増やしている。同社では、地方の食品スーパーを中心とするM&Aにより店舗網を拡大。2025年5月期までに700店舗を食品強化型店舗に改装済みで、2030年5月期までに400店舗の出店を見込んでいる。
神奈川を中心に873店舗を展開するクリエイトSDホールディングスでも、食品スーパーのM&Aを進めている。2026年6月には、長野県出店への足がかりとして、同県の食品スーパー「やおふく」を子会社化した。
九州を基盤とするコスモス薬品も、1710店舗(2026年6月30日時点)のほぼ全店で食品を強化している。特売やポイントカードを設けず、原則現金払いとし、「365日毎日安い」を打ち出す。この徹底した低価格路線により、売上構成比は一般食品が62.9%と圧倒的だ。
ドラッグストアが次々と食品を強化する背景には、「集客」の狙いがある。食品は、医薬品や化粧品よりも粗利率が低いものの購入頻度は高い。そこで、食品を目当てに繰り返し来店してもらい、医薬品や化粧品の購入も促すことで全体の売上増につなげたいというわけだ。
ウエルシアの食品強化型店舗では、客数が約10〜15%、売上高が約10%増加するなど一定の成果が出ているという。同社の枝野氏に、「食品強化型店舗の戦略と反響」を聞いた。
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