「スーパー化」が進むドラッグストア 食品を強化してウエルシアはどうなった?(2/4 ページ)
近年、ドラッグストアの「スーパー化」が加速している。生鮮や総菜・弁当、日配食品、冷凍食品などを強化することで、売上増につなげたい狙いがあるようだ。ウェルシアでは、現在35店舗を「食品強化型店舗」に改装済で、客数や売上高が増加しているという。取材したところ……。
医薬品や化粧品は減らさず、生鮮や弁当を2.6倍
ウエルシアでは、改装により食品強化型店舗を増やす「ドラッグ&フード戦略」を2025年8月から本格化している。まずは、2026年2月までに茨城や新潟などの郊外に10店舗を設置して検証。そこで一定の成果が得られたため、2027年2月期までに100店舗、2029年2月期までに400店舗の拡大を見込んでいるという。
立地は、ウエルシアの典型的な店舗面積である250〜300坪ほどの店舗の中で、「住宅街に近い」「周囲に食品が買える店が少ない」「競合の影響で売り上げが停滞している」といったところを選んでいるそうだ。
「食品強化店舗は、以前からポツポツと存在していましたが、多店舗展開ができる体制は整っていませんでした。コロナ禍を経てインフレが進み、日常食の需要が高まる中、従来のドラッグストアの強みである医薬品や化粧品に加え、食品を強化することで、来店頻度を高めたいと考えました」
食品強化といっても、ウエルシアでは医薬品、化粧品、ヘルスケア領域の製品取扱数は減らしていない。多くの売り場面積を割いていた酒類や菓子類を縮小・整理し、その他の食品を増やしたのだという。
「食品強化型店舗では、棚面積が日配食品1.5倍、生鮮・弁当・総菜2.6倍、冷凍食品・アイスクリーム1.6倍と大幅に増加しました。SKU(在庫管理上の最小単位)でいうと、日配食品が1.1倍、生鮮・弁当・総菜が3.0倍、冷凍食品・アイスクリームが1.5倍です」
また、イオングループである強みを生かし、同社のPB「トップバリュ」の取扱数も改装前の約3倍に増やしている。中食需要を満たす目的から、昨今人気が高まっている「ワンプレート冷食」(ご飯とおかずを一皿に盛り付けた冷凍食品)もラインアップを拡充したそうだ。
店舗のレイアウトも大きく変えた。以前は、入り口の対角線上に高頻度で購入する日配食品を配置し、店内奥まで顧客を誘導し、そこから店内を回遊させようとしていた。また酒や菓子類は店内の奥まった場所やレジ横など複数箇所に置いていた。改装後は、入り口付近に食品類を広く並べ、店内全体を見渡せるようなレイアウトに変えている。
「店内を深く回遊せずとも直感的に食品を探せるよう、買い物の利便性を向上させました。改装後は、お客さまから『買い物がしやすくなった』という声が聞かれています」
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