「スーパー化」が進むドラッグストア 食品を強化してウエルシアはどうなった?(3/4 ページ)
近年、ドラッグストアの「スーパー化」が加速している。生鮮や総菜・弁当、日配食品、冷凍食品などを強化することで、売上増につなげたい狙いがあるようだ。ウェルシアでは、現在35店舗を「食品強化型店舗」に改装済で、客数や売上高が増加しているという。取材したところ……。
イオン傘下を強みに、競合と差別化
ウエルシアHDは、2025年12月のツルハHDとの経営統合により、業界最大手としての地位を固めている。ウエルシアの店舗数は2990に上り(2025年8月末時点、コクミンなど他ブランドも含む)、関東を中心に全国に店舗網を広げている。また、イオングループの傘下にあり、イオンのリソースを活用できることも同社の強みだ。
食品強化においては、クスリのアオキやコスモス薬品などの競合と比べて後発となるが、どのような点で差別化を図っているのか。
「スーパーマーケットを買収して業態転換している競合もいるなか、ウエルシアでは、イオングループのリソースを有効活用し、自社で調理を行っていません。これにより、コストを抑えています。また、管理栄養士やビューティーアドバイザーといった専門人材による商品提案も差別化の一つです」
また、食品を強化するにあたり、コンビニやスーパーと比較した価格競争力が求められる。この点については、「何でも安いディスカウント戦略ではなく、必要な商品は競争力のある価格に設定し、家計を応援する価格を実現している」と枝野氏は回答した。
ウエルシアHDの2026年2月期 第2四半期決算説明会の資料によると、食品の売上総利益率は、18.6%となる。一方、2025年スーパーマーケット年次統計調査によれば、スーパーマーケットの一般食品の売上総利益率は20.3%で、総菜は38.7%、青果は23.2%となる。
この数字を見ると、ウエルシアではスーパーよりも価格優位性が高いといえそうだが、枝野氏は「ドラッグストアとスーパーマーケットでは、食品の定義や会計上の扱いが異なる可能性があるため、一概には言えないと考えている」と明言を避けた。
結局のところ、食品強化型店舗を増やして、どんな変化が起きているのか。「一定の狙った効果が出ている」と枝野氏は明かした。
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