インタビュー
月額550円で採算は取れる? 会員150万人、DMM TVが「まずアニメ→しっかり全体で稼ぐ」戦略:サブスクの勝算と限界(5/5 ページ)
DMM TVが月額550円という低価格で会員を増やしている。武器はアニメ。動画だけで収益を上げるのではなく、マンガやゲームなどDMMの他サービスへ利用を広げる独自の戦略に迫る。
縦型のショートドラマ「DMMショート」を展開
若年層への打ち手の一つとして注力するのが、2025年6月に開始した「DMMショート」だ。視聴者は10〜20代が中心で、縦型のショート動画から長尺のドラマやアニメに移る利用者も出ており、DMM TVへの送客の一部を担い始めている。
配信するのは1話数分の縦型ドラマだ。ゲームを原作にした『深夜放送』や、全編生成AIを使用した『サヨナラ港区』、不倫を題材にした『悪夢の不倫バスツアー』などがある。毎週新作を追加し、オリジナルの約40作品を含む年間約100作品、約3000話(予定)を配信している。
DMMは、エンタメサービスを横断して楽しめる「マルチエンタメ・プラットフォーム」構想を掲げている。その中で、DMM TVはアニメやドラマをきっかけに人を集め、関連するマンガやグッズ販売へ広げる入り口の役割を担う。550円は動画の対価というより、DMMグループへの入場料に近いのかもしれない。
最安水準を維持する以上、動画事業だけで収益を大きく伸ばすのは難しい。しかし、動画を起点として、他サービスの利用や商品購入につながっているのがDMMの強みだ。DMM TVは、動画を見るためだけのサービスではない。DMMのさまざまなサービスを利用してもらうための入り口としての役割も担っている。
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