インタビュー
月額550円で採算は取れる? 会員150万人、DMM TVが「まずアニメ→しっかり全体で稼ぐ」戦略:サブスクの勝算と限界(4/5 ページ)
DMM TVが月額550円という低価格で会員を増やしている。武器はアニメ。動画だけで収益を上げるのではなく、マンガやゲームなどDMMの他サービスへ利用を広げる独自の戦略に迫る。
他社との提携によるセットプランを販売
新規会員を呼び込むため、DMMは自社だけではそろえにくいジャンルも、他社と組んで補ってきた。中でもライブスポーツは、各配信サービスが取り込みを進める領域だ。U-NEXTはサッカーのプレミアリーグを独占配信し、Netflixも2026年3月にWBCを配信した。
DMMはスポーツ配信大手の「DAZN」と組み、単体で加入するより安いセットプラン(3480円)を提供している。「Disney+」とも連携し、ディズニーファンの層の厚さとDMMのアニメの強みに相乗効果があるとみて独自のセットプラン(1490円〜)を用意した。他社との提携は想定以上に難しかったが、セットプランの契約件数は継続的に増えているという。
ただ、販売チャネルを広げ、キャンペーンや無料期間を設けても、新規会員をどれだけ呼び込めるかは、結局のところ作品次第だ。「動画配信サービスとしてはコンテンツがすべて」と浅川氏は語る。
会員規模で見ると、先行組との差が残る。U-NEXTの有料会員は515万人で、DMMプレミアムの150万人を大きく上回る。月額料金の差も踏まえると、コンテンツに投じられる原資の差は大きいようにも見えるが、それでも価格改定の予定はない。「業界最安水準は引き続き狙っていきたい」(浅川氏)
他社の動きを追うより、求められる作品と会員特典を積み上げる考えだ。優先するのは、30〜40代に届く作品づくりと、10〜20代を取り込めるジャンルの開拓だ。
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