インタビュー
1万7600円のポロシャツが3年で販売数10倍 デサントが「あえて」襟にこだわった理由(4/4 ページ)
1万7600円という高価格ながら、3年で販売数が約10倍に伸びたデサントのポロシャツ「オリエリ」。競泳水着の技術を応用した独自の「襟」にこだわり、ビジネス需要をつかんだ背景を探った。
支持を広げる客層
支持が広がる要因の一つとして、ビジネスポロシャツ市場の拡大も追い風になっている。「洋服の青山」を展開する青山商事によると、ビジネスポロシャツの販売実績は2020年度の約5万1000点から2025年度は約17万8000点と、6年で約3.5倍に拡大した。
青山商事は、この成長の要因として「クールビズの定着」や猛暑による吸汗速乾ニーズの高まりを挙げている。襟があるポロシャツはTシャツよりもビジネスシーンに取り入れやすく、こうした需要の受け皿になっているとみられる。
オリエリの購入層の中心は、30〜50代の男性だ。シーズンごとに新しい色を買い足し、複数枚を持つリピーターも多いという。ブランド全体として、都心部の店舗ではインバウンド売上比率が高くなっている傾向もあるが、オリエリは日本人の顧客から支持を得て、売り上げを伸ばしている
洗濯を繰り返しても色あせや型崩れが起きにくい素材のため、平日のビジネスシーンだけでなく休日やゴルフなど、シーンを問わず着用できるとの声が寄せられている。
デサントは、オリエリで培った技術を他のアイテムにも広げる考えだ。ゴルフ用などのスポーツシーンや他のアイテムやカテゴリーでの展開も検討している。オリエリを育てた改善の積み重ねを、他の商品でも再現できるのか。
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