インタビュー
1万7600円のポロシャツが3年で販売数10倍 デサントが「あえて」襟にこだわった理由(3/4 ページ)
1万7600円という高価格ながら、3年で販売数が約10倍に伸びたデサントのポロシャツ「オリエリ」。競泳水着の技術を応用した独自の「襟」にこだわり、ビジネス需要をつかんだ背景を探った。
3年で販売数は「10倍」
具体的な数値は非公表だが、オリエリ単体の年間販売数は、2023年に対して2026年は約10倍に達する見込みだ。2023年は春夏のみ展開し、2026年は年間を通して販売するなど、期間に違いはあれどビジネスカジュアル需要を捉えていることがうかがえる。
「細かいニーズをくみ取った改善の積み重ねが大きな売り上げにつながっている」と平野氏は語る。
デサントでは、2022年秋冬シーズンからアウトレットなどを除いて、原則として値引きに頼らずブランド価値を訴求する戦略に転換しており、オリエリも発売後は値下げを一度もしていない。値下げをせずに売れ続けている背景には、機能面での裏付けがある。
オリエリは洗濯を繰り返しても襟の形がへたりにくく、カーブを保ち続ける点を独自の強みとして打ち出している。襟のカーブを長く保てる価値が、1万7600円という価格への納得感につながっている面があるといえる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
なぜファミマの「1998円腕時計」は完売したのか “ちょうどいい一本”がササった理由
ファミリーマートのオリジナル腕時計が発売10日ほどでほぼ完売した。コンビニで時計を買う時代が始まっているのだろうか。
「年収700万円」の人が住んでいるところ データを分析して分かってきた
「年収700万円」ファミリーは、どんなところに住んでいるのでしょうか。データを分析してみました。
「廃虚アウトレット」の乱立、なぜ起こる? 絶好調なモールの裏で、二極化が進むワケ
業績を大きく伸ばすアウトレットがある一方で、ほとんど人も来ず、空きテナントだらけのアウトレットが増えている。その原因は何なのか?
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
かつて「街のにぎわいの中心地」ともいわれたイオンモールでも、近年は「安泰」ではない状況になっている。少子化が進む日本で大型ショッピングセンターが生き残る鍵は――。

