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1万7600円のポロシャツが3年で販売数10倍 デサントが「あえて」襟にこだわった理由(2/4 ページ)

1万7600円という高価格ながら、3年で販売数が約10倍に伸びたデサントのポロシャツ「オリエリ」。競泳水着の技術を応用した独自の「襟」にこだわり、ビジネス需要をつかんだ背景を探った。

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競泳の水着技術が生んだ「折る襟」

 ポロシャツを春夏アイテムの顔に育てるべく、テストを重ねた。特にこだわったのが、「襟」の部分だ。ポロシャツにとって、襟は着用時の第一印象を大きく左右する。オリエリの襟は、自社工場の西都工場(宮崎県西都市)を拠点に開発。トップスイマー向けの競泳水着を手掛ける同工場が培った接着縫製技術を応用した。

 当初は、ビジネス向けに特化したアイテムではなかったが、「襟のキレイさ」がビジネスユーザー層に刺さった。「アスリートに整った服を着てほしいという気持ちから生まれた製品の価値が、結果的にビジネスをはじめとした分野へ広がっていった」と平野氏は分析する。

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オリエリ最大の特徴は「襟」にある

 接着仕立ての襟には、裁断した部分が焦げてしまったり、洗濯を繰り返すうちに接着部分が剥がれたりするという課題がある。そこで同社は、縫うのではなく折るという発想の転換で課題を乗り越えた。

 1枚の生地を折りたたんで接着することで、縫い目のないシャープな襟に仕上げた。加えて、襟の前立て部には黄金比に基づくカーブを描く「Terraced Pattern(テラスパターン)」という設計を採用し、見返し部分の厚みを段差状に調整することで、洗練された襟のカーブを実現している。

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競泳水着の接着縫製技術を応用した

 2016年ごろにプロジェクトが立ち上がり、研究開発拠点「DISC OSAKA」での検証を重ね、完成までに約8年を要した。初年度の生産数量は多くなかったが、店頭では「襟がシュッとしてかっこいい」という客の反応が寄せられるなど、同社は市場での手応えを感じた。

 その後、ロゴの微妙なバランス調整や、ジャケットの襟にキレイに収まるパターン研究など、細かい修正を何度も重ねた。

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