「ナナズグリーンティー」海外20店舗に 北米で「抹茶カフェ」は定着するか(4/5 ページ)
創業25周年を迎えた抹茶カフェチェーン「ナナズグリーンティー」が海外展開を加速させている。現在、国内に63店舗、海外に20店舗を展開。今年5月に開業した米国ロサンゼルスの店舗は、初日に最大2時間待ちの行列ができたという。海外展開の狙いと勝算を七葉の朽網一人社長に聞いた。
人気はラテやパフェ。ラテは「無糖」が主流
ナナズグリーンティーが旗艦店を開業したパサデナは、高級住宅街や商業施設が集まる街で、富裕層が暮らし、買い物を楽しむエリアだ。
周辺の競合を尋ねると、日本企業が運営する抹茶カフェは見当たらないとのこと。地元の人、あるいは中国人や韓国人オーナーが運営する抹茶カフェがいくつかあり、テークアウトが主軸となる。品質や価格は各社で異なり、高価格の店では高品質の抹茶が使われているという。
そうした周辺環境の中、ナナズグリーンティーの最大の強みは、日本で実績のある「日本発の抹茶カフェチェーン」であることだろう。さらに、素材にこだわりながらも高級な抹茶カフェよりも低価格であること。米国では、珍しいパフェを扱っていることも、強みの一つといえる。
主力となるのは、国内同様に「抹茶ラテ」や「抹茶白玉パフェ」。ほうじ茶や黒ごまを使ったメニューも人気が高い。現地でも、抹茶やほうじ茶、わらび餅、あんこなどの主要材料は日本と同じものを使っている。意外だったのは、“甘くないラテ”が好まれることだ。
「通常、ラテはホットを無糖、アイスを微糖にしています。当初、パサデナ店でもアイスは微糖にしていたところ、『無糖にしてほしい』というリクエストが多かったため、スタンダードの味を無糖に変更しました。パサデナ店以降にオープンした米国店舗でも同様です」
食事メニューでは、国内でも展開するどんぶりやうどんのほか、国内にはない「チキン南蛮」と「カツカレー」も販売する。この2つは海外店の定番メニューであり、外国人からは「和食」と認識されているという。
一方、日本で扱っている「あんみつ」と「出汁茶漬け」は、米国では展開していない。試験的に出したことはあるが、寒天は「味のないゼリー」と受け止められ、不評だった。出汁茶漬けも見た目や食感が好まれなかったそうだ。
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