「ナナズグリーンティー」海外20店舗に 北米で「抹茶カフェ」は定着するか(5/5 ページ)
創業25周年を迎えた抹茶カフェチェーン「ナナズグリーンティー」が海外展開を加速させている。現在、国内に63店舗、海外に20店舗を展開。今年5月に開業した米国ロサンゼルスの店舗は、初日に最大2時間待ちの行列ができたという。海外展開の狙いと勝算を七葉の朽網一人社長に聞いた。
2030年までに200店舗、実現するのか
七葉では、海外展開の目標として、2030年までに北米で100店舗、海外全体で200店舗を掲げている。現時点では20店舗で、年内は増えるとしても北米に1〜2店舗とのこと。単純計算すると、2027年以降は年間70店弱を開業しないと間に合わない。
かなり野心的な目標にも見えるが、「1人のオーナーが複数店舗を展開してくれるので、十分に実現可能だ。各地でフランチャイズの引き合いも多い」と朽網社長は展望を話した。現在、北米以外にベトナムやフィリピン、タイなどでも新店舗の出店計画があるそうだ。
海外展開において、目下の課題は「物流」だ。これまでに税関で原材料が止まってしまうなどの問題もあり、物流を一気通貫で担えるパートナーとのネットワーク構築が不可欠だという。
今秋には、国内でも新たな展開を始めた。9月1日に自由が丘に開業した「サンセットアレイ店」では、ブランド初となる数々のメニューを販売する。国産米粉100%の生麺を使った「ライスヌードル」や、和素材の「もちバブル」を使った「抹茶もちバブルティー」、どんぶりメニューをプレートに仕立てた「ライスプレート」だ。
同施策は、ナナズグリーンティーのリブランディングの一環で、将来的なフルモデルチェンジを見据えたマイナーチェンジだという。同店で売り上げや客数の増加などの成果が出れば、全店へ展開していく方針だ。「今の日本は、原材料費が上がっているのに売価に転嫁しづらい。利益を出しやすい仕組みが求められている」と朽網社長は狙いを語った。
北米をはじめ世界の抹茶熱は依然高い。同社が世界展開を加速するには、格好のタイミングなのかもしれない。
著者プロフィール:小林香織
1981年生まれ。エンタメ業界で約10年の勤務後、2016年にフリーライターへ転身。主に「経済(消費トレンド等)」「国内外のイノベーション」「社会課題」を扱う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。海外文化にも興味が強く、東南アジアへの短期移住や2020年から約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。2022年3月からは東京拠点。現在の担当媒体は、「ITmedia ビジネスオンライン」「文春オンライン」「ビジネス+IT」「東洋経済オンライン」など。
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