ニュース
1日990円の「滞在エリア」 大垣書店が「滞在型書店」を始める理由(2/3 ページ)
京都の老舗書店・大垣書店が「滞在型書店」に挑む。1日990円の有料エリアを設け、学習塾や親子教室、分身ロボットが接客するスナックなども展開する狙いとは。
なぜ、書店に有料エリア?
BOOKHOMEでは、有料エリアを展開する。大垣書店は「単に新たな収益源をつくることではなく、書店という場所が地域の中で継続的に人の居場所であり続けるために、空間やサービスそのものにも価値を感じてもらえる仕組みが必要ではないかと考えた」と説明する。
誰でも気軽に立ち寄れる開かれた空間は残しつつ、ゆっくり本と向き合ったり、学んだり、仕事をしたりできる環境を提供する狙いだ。読書、勉強や仕事、親子で過ごす時間などでの利用を想定している。
本を買うという目的がはっきりしている従来の店舗と比べ、滞在時間は伸びると考えられるが、そのことが本の販売とどうつながるのか。
同社は「長く滞在していただくことで、その分だけ本が売れるという単純な関係では考えていない」とした上で、大切にしているのは、本と接する時間そのものを増やすことだという。
買う本を決めずに訪れた人が棚を眺めたり、人との会話をきっかけに知らなかった本に出会う。そうした「偶然の接点」を増やすことが、結果として購入につながるとみる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
“コンビニ書店化”はなぜ広がらなかったのか 本を売るほど「本離れ」が進む理由
2019年の記事で、「コンビニの書店強化」が既存の書店にも悪影響を及ぼすと予想していた筆者。約7年経ち、その状況はどうなっているかというと……。
2028年、街から書店が消える? “救世主”になるかもしれない「2つ」のビジネスモデル
書店業界が深刻な危機に直面している。全国の自治体の4分の1以上で書店がゼロとなり、2028年には街から書店が消えるという予測さえある。そんな中、新たな書店モデルが登場した。
日本のアニメは海外で大人気なのに、なぜ邦画やドラマはパッとしないのか
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が米国でもヒットしている。このほかにも日本のアニメ・マンガは海外市場で勝負できているのに、なぜ邦画やドラマはパッとしないのか。その背景に、構造的な問題があって……。
なぜファミマの「1998円腕時計」は完売したのか “ちょうどいい一本”がササった理由
ファミリーマートのオリジナル腕時計が発売10日ほどでほぼ完売した。コンビニで時計を買う時代が始まっているのだろうか。

