インタビュー
半導体の技術から「おしぼり」? 2200円でも売れる“顔サウナ”の意外な発想(6/6 ページ)
半導体向け吸水・洗浄事業を手がける大阪の中小企業が開発したのは、なんと「おしぼり」。持ち運び型で繰り返し使え、“顔サウナ”として訴求すると「想定の倍の売れ行き」を見せているという。どんな経緯から生まれたのか?
「ウォークマン」のような日本発の商品を
今井氏は、日本企業が持つ技術や素材から、世界にインパクトを与える商品が再び生まれることを思い描く。
1979年に発売されたソニーの小型音楽プレーヤー「ウォークマン」。「これを考えたのは日本なんだ、という当時の反応はすごかった」と今井氏。ユニークで、多様かつ高い技術力を持つ日本企業から、世界を驚かせるようなプロダクトは、これからも生み出せる。
「マニアックでもニッチでもいいので、他とは違う素材や材料、技術を持っているところに可能性がある」と今井氏は期待を込める。
企業の中では当たり前になっている技術や素材も、見方を変えれば新しい価値になる。半導体向けの吸水素材から「おしぼり」の可能性を見いだして生まれたテックオシボリ。既に持っている資産を別の角度から捉え直す、「アセットの再定義」の一つの形といえそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
なぜファミマの「1998円腕時計」は完売したのか “ちょうどいい一本”がササった理由
ファミリーマートのオリジナル腕時計が発売10日ほどでほぼ完売した。コンビニで時計を買う時代が始まっているのだろうか。
音楽のヤマハが「あえて聞こえにくくする」謎音声 オフィスや病院で導入進む、逆転の発想
楽器メーカーとして知られるヤマハが手掛けるのは、「音を良くする」のではなく「あえて聞こえにくくする」技術だ。会話漏れを防ぐスピーチプライバシーシステムは、病院や企業で導入が拡大。コロナ後のオフィス環境の変化を追った。
衰退するシャープは「日本そのもの」か “世界の亀山モデル”が失敗パターンにハマった理由
シャープが、テレビ向け大型液晶パネルの生産を2024年9月末で終了すると発表した。同社はまるで「世界の変化に対応できず」衰退していく「日本そのもの」のようだ。なぜかというと……。
なぜ、1000円超の分度器が人気なのか 測定メーカーがこだわった「4つのポイント」
小学生向けの1000円超の分度器が話題に。精密測定メーカー・新潟精機が開発した「両面タイプ」「色分け」「0度合わせ」「快段目盛」の4つの工夫で、子どもも使いやすく保護者からも注目されている。

