2015年7月27日以前の記事
検索
連載

「指示はなかった」のになぜ不正は起きるのか ニデック報告書から考える「組織の空気」問題の根深さ「キレイごとナシ」のマネジメント論(1/3 ページ)

一つの不正を正しても、組織全体の体質が変わらなければ、次の膿が出てくる。ニデックのケースは、組織における根深い問題をわれわれに投げかけているともいえる。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

視聴無料・LIVE配信:
「AI格差」を乗り越え自走する現場をつくる「変わる情シス 2026 夏」

photo

  • 開催日:9月14日(月)〜 9月18日(金)
  • 形式:オンラインセミナー
  • 参加費:無料

「キレイごとナシ」のマネジメント論

常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。

著者プロフィール・横山信弘(よこやまのぶひろ)

企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。


 「社内論理よりも顧客を第一に考え、品質を最優先にして、運営する体制へと抜本的な意識改革に動いている」

 9月4日、ニデックの岸田光哉社長がそう語った。品質に関する不適切行為が850件にのぼるという、衝撃的な調査結果を受けての発言である。それにしても、なぜこのような不正行為が横行してしまったのか。


組織に流れる「空気」とは(ゲッティイメージズ)

 今回は、ニデックの事例を出発点に、組織の「空気」や「文化」を変えることの難しさについて考えてみたい。

 ニデックにおける問題は、海外グループ会社での不適切な会計処理の疑義をきっかけに、内部管理体制の見直しを進める中で発覚した。そして新たに浮き彫りになったのが、850件にも及ぶ「品質不正(品質不適切行為)」である。

 これは多くの組織改革の現場で見られるパターンでもある。一つの不正にメスを入れると、その奥から別の不正が顔を出す。膿を出し切ったつもりが、実はまだ奥に膿があったということだ。

 だからこそ、一つの不正を正しても、組織全体の体質が変わらなければ、次の膿が出てくる。ニデックのケースは、組織における根深い問題をわれわれに投げかけているともいえる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る