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犬猫用「ケーキ・おせち」が6年で売上1.9倍 ペット市場で進む「エサ→食事」の背景(5/5 ページ)

「エサ」から「食事」へ。ペットの食事やヘルスケアが変化している。イオンペットでは、犬猫用の冷凍ケーキ・おせちの売り上げが好調。RABOが扱う「スマート首輪」もヒット。「ペット市場」の変化を取材したところ……。

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需要増でも……「冷凍ペットフード」の課題

 ラボでは、早ければ年内にパウリンクの米国販売を開始予定だ。また、犬猫の膨大な行動記録データを保有している優位性から、国内外のペットフードメーカーや研究機関から問い合わせも舞い込んでいるという。

 「プロダクトもAIも自社開発、かつ市場を切り拓きながらの事業であり、難易度は高い。そのぶん先行者優位を得られ、手応えを感じながら日々取り組んでいます」と伊豫社長は期待をにじませた。


国内外から多くの協業依頼が舞い込むなど、成長の手応えを感じているという(ラボ提供)

 イオンペットでは、「ヘルス&ウェルネス」のほか、近年売れ行きがいい「ペットカート」にも注力する。2025年4月以降、既存店舗内に「ペットカート専門売場」を増やしている。市場拡大が見込まれる「冷凍ペットフード」にも力を入れていくが、現状は課題が多いという。

 「市場が先行する米国では、日本の数倍の広さのペット用冷凍食品コーナーが店頭で展開されています。当社でも冷凍品を増やす予定はありますが、課題は『物流』と『家庭の冷凍庫事情』です。

 ペット用の冷凍食品は人間用との同時配送が難しく、必然的にコストが上がります。また、一般家庭の冷凍庫では、ペット用フードを多く保管する余裕がありません。これらの理由から、想定よりも冷凍市場が広がっていない印象です」(イオンペット 竹原氏)

 ペットフード協会によれば、2025年の犬の飼育頭数は約682万頭、猫は約884万頭だった。いずれも横ばいの状況だが、大事な家族の一員としてペットへの投資熱は高まっている。

著者プロフィール:小林香織

 1981年生まれ。エンタメ業界で約10年の勤務後、2016年にフリーライターへ転身。主に「経済(消費トレンド等)」「国内外のイノベーション」「社会課題」を扱う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。海外文化にも興味が強く、東南アジアへの短期移住や2020年から約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。2022年3月からは東京拠点。現在の担当媒体は、「ITmedia ビジネスオンライン」「文春オンライン」「ビジネス+IT」「東洋経済オンライン」など。

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