おにぎりブームが落ち着く中、なぜ売れる? 「おにまる」と「おにどん」のちょっと意外な仕掛け(2/4 ページ)
「おにぎりブーム」が落ち着き、専門店の出店鈍化や閉店も見られる。そんな中、独自の工夫で支持を集める「ごちそう焼むすび おにまる」と、てんやの新業態「おにどん」を取材すると……。
てんやが挑む「揚げたてのおにぎり天どん」
てんやの新業態「おにどん」は、揚げたて・握りたての「おにぎり天どん」を打ち出す。ロイヤルグループ初の「小スペースのファストカジュアルブランド」で、既存のてんやでは出店が難しかったエキナカや狭小立地へ進出し、多店舗展開を狙う。
てんやで培った調理ノウハウと専用フライヤーにより、15坪前後の小規模な厨房、かつ1〜3人の少人数体制で、スピーディーな提供を実現。省人化と高い生産性を両立させたという。
看板商品の「おにぎり天どん」は、注文を受けてから天ぷらを揚げる。価格は1個300〜600円前後で、かき揚げや玉子天、海老天、一本穴子天などを乗せたボリュームのある一品だ。その他、「焼き鮭」「明太子」などの定番おにぎりも用意する。
サイドメニューは「豚汁」「からあげ」などがあり、おにぎり・汁物・おかずを組み合わせる「一汁一飯」を提案。1食1000円前後で楽しめる設計だ。
おにどんのプロデューサーには、クラフトバーガー専門店「JB's TOKYO」を運営するブルース&ブラザーズ(東京都渋谷区)の社長、ブルース佐藤氏を起用。同社とは2024年以降、協業関係にあり、佐藤氏はおにどんのコンセプト設計から商品開発、店舗デザインなどを監修し、ブランドの世界観を確立した。
1号店は、7月にJR御茶ノ水駅の「エキュートエディション御茶ノ水」に開業した。乗り換え客をはじめ、オフィスワーカーや学生など多様な人々が行き交う都心立地で、認知拡大に最適だと判断した。
販売数や売上高は非公開だが、平日のランチタイムを中心に幅広い層が利用し、想定通りの反響を得ているという。
「おにどんは、『揚げたて・握りたての天丼』をワンハンドで楽しむ独自のおにぎりで、十分な競争力を持つと考えます。まずは、1号店で標準パッケージを確立し、2027年以降に、出店立地検証、店舗拡大、フランチャイズ化を進め、将来的には海外進出も見据えています」(ロイヤルホールディングス 広報担当者)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
スーパーから「値引きシール」が消える? 「2割引」「半額」の舞台裏で起きていること
スーパーの「2割引」「半額」といった値引きは、これまで店長や従業員の経験や勘に頼る部分が大きかった。AIを導入したスーパーでは、値引き率の判断や作業がどう変わったのか。さらに「値引きシール」をなくす取り組みも始まっている。
富士そば「外国人観光客お断り」は悪なのか 立ち食いそば騒動が問いかけた現実
庶民の味方である立ち食いそばに、外国人観光客が押し寄せる現象が起きている。外国人観光客お断りを示す店舗もあるが、「そば」が本当の意味でも世界に愛される日本食になるためにできることとは。
なぜパチンコ店の飲食は成り立つのか “3分で出す”とコスト70%のしくみ
ダイナムのパチンコ店に併設された「めん六や」をご存じだろうか。全国に304店舗を展開しているわけだが、どのようなビジネスモデルで運営しているのか。担当者に話を聞いた。
ドトールVS.コメダ なぜ好調? 店舗数だけでは分からない「強さ」の違い
ドトールコーヒーショップとコメダ珈琲店が激しい競争を繰り広げている。店舗数でドトールの背中を捉えたコメダ。両者の決算や歴史を振り返りながら、今後の動向を見ていきたい。


