パチンコのダイナムがクレーンゲームに参入 160台の店で分かった「意外な客層」(2/4 ページ)
パチンコホールを運営するダイナムが、クレーンゲーム専門店を相次いで出店している。1号店には160台を設置。なぜクレーンゲームなのか。
閉鎖したホールを新業態に
クレーンゲーム市場は拡大が続いている。クレーンゲームなど景品を獲得するプライズゲームの売上高を見ると、2024年度は4177億円で、2014年度の約2.3倍となった(日本アミューズメント産業協会)。ゲームセンター全体の売上高の68%を占めている。
コンビニ大手のローソンも、2025年9月末までにクレーンゲームを1300店舗に導入するなど、設置される場所はゲームセンターにとどまらない。
一方、パチンコ業界は淘汰が進む。帝国データバンクによると、パチンコホール経営法人は2025年に1130社となり、M&Aや廃業で10年前(2492社)の半分以下に減った。総売上高は、客足の回復や、メダルを使わずに遊べる「スマートパチスロ」(遊技メダルの投入・払い出しをデータで管理するパチスロ機)の好調などを背景に、2年連続で増えた。一方で、業界では客層の拡大が課題となっている。
ダイナムも店舗の入れ替えを進めている。2026年3月期は営業収入が1231億円(前期比2.3%減)、営業利益が91億円(同16.6%減)の減収減益となった。期中に2店舗を開いた一方で、不採算の6店舗を閉鎖。新規事業への転換を見据え、減損処理も実施した。
決算発表でダイナムは、閉鎖したパチンコホールを有効活用し、パチンコホールとは異なる日常の娯楽を提供すると説明している。そこで、より幅広い世代が楽しめる事業として、クレーンゲームに着目した。
その理由について、同社は「景品を獲得する喜びを家族や友人と分かち合える」と説明する。食品や日用品を景品の主軸に据えたのも、普段はゲームセンターを利用しない人にも身近な存在として感じてもらうためだ。「クレーンゲームでこんなものも獲れる」という驚きに、獲得したものを家庭で使う喜びが加わる点を特徴に挙げる。
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