インタビュー
「いつでも安い」ベイシアが、なぜさらに安く? 新業態で削ったもの、残したもの(3/5 ページ)
「いつでも安い」を掲げるベイシアが、さらに低価格を追求する新業態「ココトク!」を始めた。商品数を半分以下に絞り、サービスを省く一方、総菜やタコスなどを充実。狙いを聞いた。
「構造としての安さ」を実現
では、ココトクはどのようにしてベイシアよりも価格を下げることに成功したのか。
その秘密は、ココトクが扱う商品数にある。ココトクで販売しているのは約8500アイテム。同規模のベイシアでは約2万アイテム、大型のスーパーセンターでは5万点以上を扱う店舗もあることを考えると、大幅な絞り込みと言える。
取り扱うのを売れ筋商品に絞り込むことで、仕入れや品出しの作業を減らし、発注や在庫管理の効率化につなげている。
飲料や酒、カップ麺などは、入荷したパレットや台座ごとハンドリフトで運び、そのまま売り場に設置。飲料の一部は常温で販売し、冷蔵にかかる電気代を抑えている。青果も段ボールのまま陳列、大根やキャベツなどは丸ごと販売している。
また、既存店で実施しているラッピングや宅配受け付けなどのサービスカウンター業務を省略。ベイシアアプリやポイントサービスも扱わず、販促コストを削減した。さらに、精肉や総菜の加工を行う自社運営の「うんまぃファクトリー」を活用し、店舗で肉を切るなどの作業を減らしている。
「人件費を削るのではなく、商品数の最適化やオペレーションの見直しによって店舗運営全体のコストを下げ、安く販売できる構造を作っています」と松田氏は話す。
単に粗利や人員を削って値下げするのではなく、店舗での作業そのものを減らし、運営コストを下げているのである。それと同時に客数や売り上げを伸ばすことで、低価格と収益性の両立を目指している。
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